最近すっかりブログをご無沙汰してしまいました。
以前、「夏は北欧料理をあまり作らない」という話を書いたことがあったので、「今年もお休みかな?」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
でも実は、その正反対。この夏は、毎日のように北欧料理を作っています。いや、むしろ北欧食材と格闘していると言った方がいいかな。
というのも、現在、アクアビットジャパンさんの25周年記念レシピ本を制作中なのです。
今回のレシピ本は、アクアビットさんの食材の魅力をもっと身近に感じてもらえるよう、「北欧料理」だけでなく、さまざまなジャンルの料理を提案する一冊になります。
この企画を一緒に進めているのが、友人のかよちゃん。
かよちゃんは調理師免許を持ち、日本酒メーカーに勤めた後、一日一客のおもてなしをする料亭で調理を担当していた経験があります。今は調理の仕事からは離れていますが、手料理をごちそうになるたびに「この発想は真似できないなあ」と感心することばかり。Instagramに登場する料理もアイデアが豊富で、「この人ならアクアビットさんの食材で新しい料理を生み出してくれる」と思い、今回一緒にレシピを作ることになりました。
家が近いので、試作品ができると「これから持っていくので試食してくださーい」と連絡が来たり、私が「これ味見してもらえる?」と持って行ったり。そんなやり取りをしながら、少しずつレシピを完成させています。
私は伝統的な北欧料理や、それをベースにしたヨーロッパ風のアレンジを担当し、かよちゃんは和食やエスニックなど、自由な発想のレシピを担当。さらに、日本酒メーカーでの経験を生かして、北欧のお酒「アクアビット」を使ったカクテルも考えてくれています。
昨日は、かよちゃんが考案した料理3品の撮影でした。最初は「4品撮りましょうか」と提案してくれたのですが、「うーん…料理写真の撮影って、本当に時間がかかるから3品が限界かなあ……」とストップ。
今回撮影したのは、
・リンゴンベリージャムで作る鶏の照り焼き
・スウェーデンミートボールの中東風アレンジ
・ニシンマリネの押し寿司
という、なんとも国際色豊かな3品です。
北欧食材を使いながら、和食や中東料理へと発想を広げるのは、まさに今回のレシピ本ならでは。私一人では思いつかなかった組み合わせも多く、「なるほど、こんな使い方があったのか」と毎回新鮮な驚きがあります。
写真は、その中でも私のお気に入りの一皿、リンゴンベリージャムで作る鶏の照り焼き。
甘辛い照り焼きのたれにリンゴンベリーの独特な風味が加わった味は絶品で、リンゴンベリーがしょう油とこんなに合うとは思ってもいませんでした。肉料理にリンゴンベリージャムを添えるのは定番ですが、それを日本の照り焼きに取り入れるという発想は、さすがかよちゃん。試食した瞬間、「これは絶対レシピ本に入れたい!」と思った一品です。
撮影は朝10時にスタート。料理を盛り付け、背景や小物を少しずつ動かし、光を見ながら角度を変えて撮影。お昼休憩を挟んで、気が付けば終わったのは午後2時頃でした。
「陽子さんの言った通り、本当に時間がかかるんですねー」とかよちゃん。
料理を作るのも大変ですが、その魅力を一枚の写真に収めるのはまた別の仕事です。
途中で面白くなったのか、「撮影している陽子さん、撮ってもいいですかー?」と言われて笑ってしまいました。確かにちょっと珍しい光景かも。
レシピ本では、このほかにもメキシコ料理、ベトナム料理、スペイン料理、フランス料理やウクライナ料理など、「えっ、これも北欧食材で作れるの?」と思っていただけるような料理が次々と登場します。
もちろん、北欧料理ファンの皆さん、ご安心ください。私の担当として、これまで北欧で出会い、作り続けてきた伝統料理や、現地の家庭で親しまれている料理もたくさんご紹介します。
「北欧らしさ」と「北欧食材の新しい可能性」。
その両方を楽しんでいただける一冊を目指して、毎日試作と撮影を頑張っています。
発売は9月を予定しています。どうぞお楽しみに。
