シナモンロールを追い抜く人気のカルダモンロール『Kardemummabullar』

スウェーデンと言えばシナモンロール発祥の地として知られ、日常的にシナモンロールを食べる国ですが、実は今はカルダモンロールの方がシナモンロールよりも人気があるとスウェーデンの友人から教えてもらいました。私はカフェに行くとついついシナモンロールを選んでしまうので、カルダモンロールデビューは5年ほど前と結構最近のこと。

これがスウェーデンで食べたカルダモンロールたちです。シナモンロールと違い、表面にはカルダモンとグラニュー糖がかかっているのがお決まりですが、これに特に意味はなく、お店でシナモンロールと混同しないために、との説があります。実際私の手元の本のレシピではシナモンロールと同じくパールシュガーがかかっています。

カルダモンはバイキングがトルコから北欧に伝えたとか、ヨーロッパに進出したムーア人がもたらしたとか言われています。いずれにしよ、よほど北欧人の口に合ったのか、シナモンロールをはじめとする様々なお菓子に使われるようになりました。そして、そのカルダモンを生地にも、フィリングにも、トッピングにも使ったのがカルダモンロールです。本当に好きなんだなあー!

日本でカルダモンは鞘かパウダーしか販売していませんが、北欧では鞘から出した種だけも販売しているという点でも、いかにカルダモンが日常のお菓子に根付いているのが分かります。

9月に入って気温が下がってきて、お菓子作りに向く季節になったので、何か作ろうかなと考えた時に思い浮かんだのがこのカルダモンロールでした。シナモンロールは日本でも手に入りやすいけれど、カルダモンロールは扱っているところが少なく、自分で作らないと簡単には食べられないのもその理由かも。

こちらはレシピです。カルダモンロールに使うカルダモンは必ず粗挽きを使って下さい。粗挽きにするには、鞘から出した種子を胡椒挽きで粗く挽くか、包丁で刻んでくださいね。

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カルダモンロール

分量 10 個分

材料

生地

  • 牛乳 180cc
  • ドライイースト 小さじ2
  • 砂糖 40g
  • 塩 小さじ½
  • 粗挽きカルダモン 小さじ1
  • 強力粉 140g
  • 薄力粉 140g
  • バター 40g

フィリング

  • バター 35g 室温で柔らかくする
  • グラニュー糖 大さじ3
  • 粗挽きカルダモン 小さじ1

トッピング

  • 卵液 適量
  • グラニュー糖 大さじ1
  • 粗挽きカルダモン 小さじ½

作り方

  • 大き目のボウルで40℃くらいに温めた牛乳とイーストを混ぜ合わせる。砂糖、塩、カルダモンを加え泡立てでかき混ぜる。
  • 薄力粉と強力粉を3回くらいに分けて加えながら、泡立てでかき混ぜる。粉を全部加えたら手に替えて捏ねる。
  • ある程度捏ねたらバターを加えて捏ね合わせる。ボウルのままでやりづらかったら台に空けて捏ねる。
  • 生地に弾力が出てボウルの内側、あるいは台から自然に離れるようになるまで15分くらい捏ねる。
  • 生地をボウルに入れてラップで覆い、2~3倍の大きさになるまで45分~1時間くらい発酵させる。
  • 生地が発酵したら30秒ほど軽く捏ね、打ち粉をした台の上で40cm×35cmくらいの四角形にのばす。40cmの端を1cmくらい塗り残す。
  • フィリングの材料を混ぜ、生地の上に均等に延ばす。短い方の辺を半分に折り、4cm幅で10本に切り分ける。
  • 切り分けた生地の中心に切り込みを入れて広げねじり、端から渦に巻く。巻き終わりは下に入れる。
  • クッキングペーパーを敷いたオーブン用の天板の上に並べ、乾いた布をかぶせて45分くらい、1.5倍から2倍くらいの大きさまで発酵させる。
  • 表面に溶き卵を塗り、グラニュー糖とカルダモンを混ぜたトッピングを振りかける。
  • 200℃から220℃に予熱したオーブンで8分から10分焼く。焼きあがったらラックに乗せ冷めるまで乾いた布をかぶせる。

動画

ヒント

バターの代わりにマーガリンを使ってもいいです。
発酵にはオーブンの発酵機能があれば便利です。
トッピングのグラニュー糖とカルダモンの分量は目安です。お好みの量でどうぞ。

カルダモンロールは丸いボールのように成形することが多いです。 ボールに成形する方法は大きく分けると3種類あり、 ノット型、ボール型、それに今回のねじり渦巻です。とはいえ巻き方に決まりはなく、ボールのように成形するのが難しければ、IKEAのシナモンロールのようにロールケーキのように巻いてスライスした渦巻型でもいいです。

カルダモンのスパイス感がコーヒーとよく合います。北欧のお菓子はコーヒーと合うし、イギリスのお菓子は紅茶と合うので、やっぱり良くできているなあと感心します。

翌日少し硬くなりますが、レンジで軽く温めるとふんわりとします。

ねじり渦巻とノット型の作り方はこちらの動画を参考にしてください。

ボール型はこちらを参考にしてください。1:50くらいからが巻き方の説明になっています。

スウェーデン以外ではあまり見ることのないお菓子です。手作りのスウェーデンの味をお楽しみ下さい。

カルダモンロールをひたすらアップしているすごいサイト『カルダモンだもん』を見つけました!

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