秋になったら作りたい、北欧定番のジューシーアップルケーキ

アイルランドに住んでいた約20年前に朝の情報番組「Ireland AM」を毎日楽しみにしていました。特にアイルランドの製粉メーカーOdlums(オドルムス)が提供するお菓子レシピコーナーを担当しているベイカーのCatherine Leyden(キャスリーン・レイデン)さんのファン。早口で繰り広げられる軽妙な司会者とのやり取りは(言葉が聞き取れないのに)楽しい雰囲気が伝わってくるのです。

フォローしているオドルムスのSNSから「Danish Apple Cake(デンマークのアップルケーキ)」をアップしたとお知らせが来たので、あらデンマークなんだと早速アクセスしました。アクセス先には懐かしのキャスリーンさん。今もお元気で番組に出演されているのに感動。さすがに少し衰えていますが、早口のトークは健在でした。

口の早さだけでなく、手も早く、まるでアイルランドの平野レミ。そういえば調理の大胆アイデアも平野レミ的。例えば、このデンマークアップルケーキならばスライサーでリンゴを切るというスピード術に目から鱗。

この動画に触発されて、私も北欧のリンゴのケーキを作ってみました。番組ではデンマークのレシピとして紹介されていますが、実はスウェーデン、フィンランド、ノルウェーでもおなじみの、つまり北欧全般で作られているケーキです。北欧に行くと庭にリンゴの木を植えている家庭が多く、リンゴは北欧の人にとって身近な食材。

レシピを作るにあたって、キャスリーンさんのレシピと、北欧のリンゴケーキのレシピをいくつか調べて比べてみました。ほとんどのレシピが、粉と砂糖とバターの比率が、多少の違いはあるものの、ほぼ1:1:1。それならと比率をそのままに日本の家庭に合わせた小さなサイズにアレンジしました。

リンゴ1個、卵1個で出来る手軽なレシピです。気軽に作ってみて下さい。

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北欧のリンゴケーキ

分量 4 人分

用意するもの

  • 直径15cmの底が取れるケーキ型

材料

  • バター 60g 室温に戻しておく
  • 砂糖 55g
  • 卵 1個 室温に戻しておく
  • 薄力粉 60g
  • ベーキングパウダー 小さじ½
  • 牛乳 大さじ1
  • バニラエッセンス 適量
  • リンゴ 1個(約200g) 紅玉など酸味のある種類
  • (お好みで)シナモンシュガー グラニュー糖 小さじ2 + シナモンパウダー小さじ½

作り方

  • ケーキ型にはクッキングシートを敷くか、バターを塗って薄力粉をはたいておく。
  • バターと砂糖を白っぽくふわっとなるまで泡立てでかき混ぜる。
  • 卵を加えて更にかき混ぜる。
  • 薄力粉とベーキングパウダーをふるい入れて、ゴムベラでさっくりと混ぜる。
  • 牛乳とバニラエッセンスを加えて混ぜる。
  • リンゴを4つに切り、皮と芯を取り除いて、幅5mm位にスライスする。
  • 型に生地の半分を入れリンゴの半分を並べる。表面にシナモンシュガーを小さじ1振りかける。
  • 残りの生地を入れ、残りのリンゴをバランスよく配置し、残りのシナモンシュガーを振りかける。
  • 180℃に予熱したオーブンで50分焼く。焼きあがったら串を刺して生地が付いてこなければ出来上がり。

動画

ヒント

バターの代わりにマーガリンでもいいです。
シナモンシュガーはお好みで使って下さい。
大きく切れば4人分、小さく切れば6人分です。
ホイップクリーム、アイスクリーム、カスタードソースを添えても美味しいです。

今回はシンプルなレシピにしましたが、Ireland AMのように生地にレモンの皮を擦り入れても、上にアーモンドスライスをかけても美味しいです。

まだ紅玉が出回るまで数か月ありますが、ここ数年はニュージーランドのジャズという品種が夏に手に入るようになりましたね。こうやって季節が反対の国から運べばいつでも旬の生鮮物が手に入るんですねー。

温かいうちにアイスクリームを添えても美味しいですよ。

参考として、アップルケーキはデンマーク語でæblekage、スウェーデン語でäppelkaka、ノルウェー語でeplekake、フィンランド語でomenakakku、です。

家庭向きのお菓子を作るシェフを英語ではパティシエよりむしろベイカーといいます。

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