ブラウンチーズを使ったノルウェーの狩人風シチュー

ノルウェー人が大好きなノルウェーフードといえば、やはりブラウンチーズ(Brunost)でしょう。

甘くてしょっぱい独特の味わいを持つブラウンチーズ。名前に「チーズ」とありますが、実は一般的なチーズのような発酵食品ではありません。山羊乳や牛乳、あるいはそのホエイ(乳清)をじっくり煮詰め、乳糖をキャラメル化させて作られる、ノルウェーならではの乳製品です。

薄くスライスしてパンにのせて食べるのが定番ですが、もしかすると最も愛されている食べ方はワッフルのトッピングかもしれません。ノルウェーの国民的おやつであるワッフルにブラウンチーズとサワークリーム、そしてジャムをのせる組み合わせは、まさにソウルフード。

以前、アクアビットジャパンさんがノルウェー人に冗談で「バイト代をブラウンチーズで払うから働かない?」と声をかけたところ、「やるやる(笑)」と返ってきたことがありました。冗談として成立するくらい、ブラウンチーズはノルウェー人にとって身近で愛されている存在なのです。

そんなブラウンチーズですが、今年はアクアビットジャパンさん25周年ということで、ほとんど全品セール中。そのタイミングで届いたのが、TIMEのブラウンチーズでした。

せっかくならパンやワッフル以外の使い方はできないだろうか……そう考えたときに思い出したのが、以前ノルウェーのヒルデさんから聞いた「肉料理のソースに使うこともあるよ」という話。

検索してみたものの、どうにも「これぞ決定版!」というレシピには出会えず……。そんな中で目に留まったのが、Jegergryte(イェーゲルグリューテ)、つまり「狩人風シチュー」でした。

Jegergryteは本来、シカやヘラジカなどの獣肉を使う料理。森で採れるキノコ、リンゴンベリー、そして獣肉を煮込み、仕上げにクレームフレーシュを加えてまろやかさとほどよい酸味をつけます。塩味、甘み、酸味が混然一体となった、いかにも北欧らしい味付けです。

そして調べていくうちに、そこへブラウンチーズを溶かし込むバリエーションを発見。これは試してみたい。

とはいえ、日本で本格的に再現するには少々ハードルがあります。獣肉はなかなか手に入らないので牛肉で代用。カンタレッラのような森のキノコも難しいのでマッシュルームに。生のリンゴンベリーの代わりには、これまたアクアビットジャパンさんのリンゴンベリージャムを控えめに使いました。

海に入らないのに格好だけはサーファーなら「陸サーファー」。森にも入らず狩りもしないこのJegergryteは、いわば“街狩人(シティハンター)”仕様でしょうか。

でも、そんなアレンジ版とはいえ、これがとてもおいしくできました。ブラウンチーズのほのかな甘さとコクがソースに溶け込み、北欧らしい甘酸っぱさと見事に調和。夫からも「美味しい」と好評でした。

ということで、今回は日本で作りやすい「街狩人版Jegergryte」のレシピをご紹介します。

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ブラウンチーズ入り狩人風シチュー

Jegergryte med Brunost
分量 4 人分

用意するもの

  • 厚手の鍋

材料

  • シチュー用牛肉 500g
  • バター 大さじ1
  • 玉ねぎ ½個
  • お好みのきのこ 150g
  • 水 500ml
  • スープの素 1個
  • ジュニパーベリー(あれば) 5粒
  • リンゴンベリージャム 大さじ3
  • 塩・こしょう 適量

仕上げに

  • 薄力粉 小さじ4
  • 水 100ml
  • 生クリーム 100ml
  • サワークリーム 100g 市販の90gサイズでも可
  • ブラウンチーズ(Brunost) 40g
  • しょう油 小さじ½~1

作り方

  • 牛肉は2cm角ほどに切る。サワークリームと生クリームはあらかじめ混ぜておく。ブラウンチーズはチーズおろしでおろすか、小さく刻んでおく。
  • 厚手の鍋にバターを溶かし、牛肉の表面にさっと高温で焼き色をつける。みじん切りにした玉ねぎを加え、牛肉と一緒に炒める。
  • 一口大に切ったマッシュルームなどのきのこを加えて炒め、しんなりしたら、水、固形スープの素、塩・こしょう、砕いたジュニパーベリー、リンゴンベリージャムを加える。
  • 沸騰したら弱火にし、蓋をして1~1時間半ほど、牛肉がやわらかくなるまで煮込む。
  • 肉がやわらかくなったら、薄力粉を水で溶いたものを加える。火を強め、沸騰を保ちながら7~10分ほど混ぜ続け、とろみをつける。
  • ブラウンチーズと、生クリーム・サワークリームを混ぜたものを加える。チーズが完全に溶けるまで混ぜ、最後にしょう油を加えて味を調える。
  • 茹でたじゃが芋またはマッシュポテトと、お好みの野菜を添えてどうぞ。じゃが芋だけでなく、ご飯にも合う味です。

動画

ヒント

現地レシピではクレームフレーシュを使うことが多いですが、今回は日本で作りやすいようサワークリームと生クリームを組み合わせています。サワークリームはきっちり100gでなくても、手に入りやすい90gサイズで十分です。
ジュニパーベリーはなくてもおいしく作れますが、あれば北欧らしい香りになります。ブラウンチーズは甘みとコクを加える名脇役。入れすぎると主張が強くなるので、まずは30gくらいから試してみてください。
※動画は2人用です。

ジュニパーベリーは、スパイス専門店でないと少し手に入りにくいかもしれません。省略しても作れますが、以前ヒルデさんが「ジュニパーベリーは森の香り」と話していたのを思い出します。

森にも入らず狩りもしない“シティーハンター”仕様とはいえ、せめて香りだけでも狩人らしく。ジュニパーベリーを加えると、ぐっと北欧の森を思わせる風味になります。北欧でいながら、ご飯にも合う味付けです。

ご飯に合わせるといえば、リンゴンベリージャムを使った、スウェーデン料理「リンゴンシチュー」もおすすめ。レシピはこちらからどうぞ。

アクアビットジャパンさんの25周年セールは6月7日まで。ブラウンチーズもリンゴンベリージャムもあります。この機会をお見逃しなく!
https://www.aquavitjapan.jp/html/page56.html

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