今日は6月6日、スウェーデンのナショナルデーです。
昨日、「あ!明日はナショナルデーだった!」と思い出し、スウェーデン菓子のフィーカ堂さんにLINEをすると、「とりあえず、いちごがあればなんとかなります」との返事。なるほど、その通りなのですが、すでに買い物から帰ってきた後。もう一度出かける元気は残っていませんでした。
ところが今日になって、「やっぱり何か作ろうかな」という気分に。
朝一番でスーパーへ向かいました。確か先週はスーパーにも八百屋にもいちごがたくさん並んでいて、「へえ、まだいちごがあるんだ。今年の6月はスウェーデンのいちごケーキが作れるかも」と思っていたのです。
ところが……
ない。
スーパーにもない。
同じフロアの八百屋3軒にもない。
見事なくらい、ない。
先週あれほど山積みになっていたいちごが、一週間でこんなにきれいさっぱり消えるものなのかと驚きました。結局、店内をぐるぐる何度も回って、諦めて冷凍いちごを購入。北欧ではいちごは夏の象徴。なので、10年ほど前だったか、雑誌の北欧の初夏のお菓子の企画でいちごのケーキを提案したところ、いちごを見つけるのに本当に苦労したのを思い出しました。そうだった。日本では6月にいちごを使ったお菓子を作るのは本当に難しいんだった。

昨年の今日、6月6日はスウェーデンで過ごしていました。ナショナルデーのイベントに参加したり、王室一家のパレードを見たりと、とても貴重な一日でした。
そのときカフェで見かけたのが Nationaldagsbakelse(ナショナルデーケーキ)。

アーモンドをたっぷり使ったしっとりとしたケーキ生地に、クリーム(これは生クリームではないですね?)と、いちご、ブルーベリーを飾ったものです。生地にはアーモンド以外にカシューナッツとレモンが入っています。スウェーデン国旗を添えてナショナルデーらしい華やかな雰囲気になっていました。
実はNationaldagsbakelseには決まったレシピがありません。ベーカリーごとにさまざまな形やデザインがあるのですが、1994年に行われたコンペティションでアーモンドを使ったケーキが選ばれたことがきっかけで、このようなアーモンド生地をベースにしたものが広く作られるようになったと言われています。
アーモンドケーキといえば、以前Xで紹介したアーモンドのケーキが意外にもたくさんの反響をいただきました。今回もそれを流用しようかと思ったのですが、もう少し軽めにしたい気分(ヘビーなものがつらくなってきたお年頃なので)。
しっとり濃厚なアーモンドケーキ。砂糖100g、バター(マーガリン)100gを白っぽくフンワリするまで泡立て機で混ぜ、卵2個を一つずつ加えかき混ぜ、アーモンドプードル100g加えヘラで混ぜ合わせ、直径18cmの型で180℃に余熱したオーブンで30分位。材料は室温に戻しておく。ホイップクリームを添えても。 pic.twitter.com/t2p08o2YgR
— 北欧料理レシピ『北欧のおやつとごはん』 (@hokuogohan) June 18, 2024
そこで少しだけ薄力粉を加えて、食べやすい配合にしてみました。レシピは下記です。

スウェーデンのナショナルデーケーキ
用意するもの
- カップケーキ型
材料
- バター(マーガリン)50g
- 砂糖 50g
- 卵 1個
- アーモンドプードル 50g
- 薄力粉 20g ふるっておく
- レモンの皮 ½個分 レモンゼスターなどですりおろす
- 生クリーム 50ml
- いちご、ブルーベリー 各適量
作り方
- バターを室温で柔らかくし、砂糖を加えて白っぽくなるまで泡だて器で混ぜる。
- 卵を加え、さらに混ぜる。
- アーモンドプードル、薄力粉、レモンの皮を加え、ゴムベラで切るように混ぜる。
- バターを塗るか紙を敷いた型に均等に分け入れる(高め4個、低め6個)。
- 180℃に予熱したオーブンで20分焼く。
- 冷めたら泡立てた生クリームをのせ、いちごとブルーベリーを飾る。
ヒント
本場では大きく焼いて切り分けるタイプをよく見かけますが、今回は手軽にカップケーキ型で。急な思い付きで作ったので、サイズ感がよく分からず、4個分にしたところ、予想以上によく膨らいたので、6個にしてもよかったかもしれません。実は少しだけ頭をカットしています。

しっとりしながらも重すぎず、レモンの香りがふわっと広がる初夏らしい味わいになりました。
昨年のナショナルデーを思い出すと、王宮での衛兵交代式や、Haga公園で行われたイベントが印象に残っています。ヴィクトリア皇太子のスピーチの後、会場から自然に「Hurra! Hurra! Hurra!(フッラー!フッラー!フッラー!)」と三唱が湧き起こりました。
スウェーデン人でもないのに、その場の一体感に胸が熱くなったことを覚えています。その1日を動画にまとめましたので、ぜひご覧になってください。
コロナの時を除き、毎年北欧へ行っていたのですが、今年はあまりの円安と戦争の心配があり、行くのは断念しました。かわりに神戸で小さなNationaldagsbakelseを食べながら、そんなスウェーデンの初夏の一日を思い出しています。

