甘くて酸っぱいリンゴンシチュー / Lingongryta

先月の博多阪急でのデモンストレーションではリンゴンベリージャムを使ったレシピを二つ紹介させていただきました。その時に、試作用に買ったものと、当日使用したものの余りと、封を開けた2瓶が手元に残り、何か使えるレシピは無いものか、できればお菓子でなくおかず系で…と探して見つけたのが、このLingogryta(リンゴングリタ)です。

Lingonは言うまでもなく、リンゴンベリーの事。Grytaはシチューの事ですので、直訳するとリンゴンベリーシチュー。肉にリンゴンベリーを加えたクリーム系のシチュー。寒くなってくると、こういったこってりした味が美味しくなりますね(今年はなかなか寒くなりませんが!)。リンゴンベリーの甘酸っぱさが豚肉と絶妙にマッチしたスウェーデンらしいお料理です。

いくつかのレシピを参照すると、使う肉には豚、牛、ハム(クリスマスハムの残りを推薦しているレシピも)などありましたが、今回は手に入りやすく手ごろな豚肩ロースを使っています。

甘くて酸っぱくて塩辛い、典型的スウェーデンの味ですが、これがご飯に合うのです。そういえば、バナナの入った空飛ぶヤコブさんもご飯に合わせて食べますね!空飛ぶヤコブさんが…いや、ハワイアンピザが好きなら、酢豚のパイナップルに抵抗がない人ならきっと美味しいと思っていただけるはず。微妙な言い方……私は好きですけれどね!噂ではミートボールにリンゴンベリージャムを合わせることに抵抗がある日本人が多く、イケアのミートボールに添えられるジャムがすっかり少なくなっているとか……。

気を取り直して!それではレシピです。

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リンゴンベリーシチュー

Lingongryta
分量 2

材料

  • 玉ねぎ ½個
  • 豚ロース 200g
  • バター 大さじ1
  • 生クリーム 100㏄
  • 牛乳 50㏄
  • 醤油 小さじ1~2
  • リンゴンベリージャム 大さじ2~3
  • コンソメ 1個
  • 塩・こしょう 適量
  • ご飯 または 茹でじゃが芋 適量

作り方

  • 玉ねぎはみじん切り、豚肉は食べやすい大きさに切る。
  • フライパンにバターを熱し、玉ねぎをしんなりするまで炒めて取り出す。同じフライパンで豚肉を炒めて取り出す。
  • 玉ねぎと豚肉を取り出したフライパンに、生クリーム、牛乳、醤油、リンゴンベリージャム、コンソメを入れて中火にかけ、温まったら玉ねぎと豚肉を戻し、弱火にして10分煮る。煮ている間焦げ付かないように時々かき混ぜる。
  • 味見をして、必要なら塩、こしょう、醤油、リンゴンベリージャムで好みの味に調える。
  • ご飯、または茹でじゃが芋やマッシュポテトにかけてどうぞ。

動画

ヒント

コンソメの塩加減やジャムの甘味は製品によって異なるので、醤油とリンゴンベリージャムは一度に全部加えずに、味をみながら調整すると良い。
好みのグリーンサラダを添えてどうぞ。
肉は牛肉や厚切りハム、あるいは鶏肉もいいかも!

現地のレシピと同じ分量のリンゴンベリージャムを加え味見した時は、甘すぎると思ったのですが、ご飯にかけると丁度よかったです。ただ、甘味が苦手な方もいらっしゃると思うので、リンゴンベリージャムは大さじ2からスタートして味見して増やすのをお勧めします。醤油は、私は小さじ1杯半入れました。こちらも好みでどうぞ。

たまたま冷凍のリンゴンベリーのストックがあったので、彩りに散らばせました。

醤油を使うのに驚かれるかも知れませんが、今はすっかりスウェーデンでも市民権を得て、ミートボールのソースにも隠し味に使う家庭も多いです。醤油には旨味があるので塩気だけでない深い味になるのが好まれているのかも。

すごく簡単に出来て、意外な組み合わせが美味しいです。IKEAで勢いでリンゴンベリー買っちゃったけど余っているなあという、あなた!是非お試しを!そうそう、考えてみれば、スウェーデンのミートボールとソースはほとんど同じですから、組み合わせの良さはお墨付きかな。ここにマッシュルームやシメジのようなキノコを加えるのもお勧めです。

今回使ったリンゴンベリージャムはスウェーデンのトルフォークゴードの製品。通販で探せば、トルフォークゴード以外でもダルボやフェリックスの製品が手に入ります。

あ、余ったリンゴンベリージャム使いませんかって話なので、買っては本末転倒か。ではでは。

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