フォローしているスウェーデンの料理ブロガーが「カールソンの誘惑 / Karlssons Frestelse」なる料理をアップしていました。見るとヤンソンの誘惑のアンチョビがハムに変わったもの。つまりヤンソンの誘惑のアレンジ料理。
ハムなら手軽だなあとレシピを検索してみると、同じ料理でも「Skinkjansson(ハムヤンソン)」の名になっていたり、名前はカールソンの誘惑だけれど牛挽肉を使うものが有ったり。恐らく比較的新しいレシピなので、定義が定まっていない、料理アルアルっぽい。
面白かったのは、レシピの多くが「クリスマスハムの残りを使う」のを推薦したこと。クリスマスハムの残りはしばしばあるようで、調べると再利用料理が色々出てくる。例えば、前回紹介した、リンゴンシチューもその一つです(私のレシピではハムでなく豚肉を使いました)。
クリスマスハムは日本で言う正月のお餅的ポジションなのでしょうねー。うちはお餅食べ切っちゃうからやった事ないけれど、餅ピザとか餅グラタンとか毎年冬になるとメディアでレシピが出てきますよね。
この料理は、もちろん「ハムヤンソン」でもいいのですが、それではつまらないからここでは「カールソンの誘惑」とすることに。まあ、そのうちしれっと牛挽肉バージョンを「カールソンの誘惑でーす❤」と紹介しているかも知れませんが。
さて、いくつかのハムヤンソンカールソンの誘惑レシピを比較して、一番手間がかからないもの、日本のスーパーで手に入るものを使っているレシピをベースに、分量など調整してレシピを完成しました。それでは、レシピをどうぞ。
カールソンの誘惑
用意するもの
- 25cm角くらいのキャセロール
材料
- ハム 150g
- じゃが芋 500g 煮崩れない種類
- 玉ねぎ 1個
- バター 大さじ1くらい
- 生クリーム 100㏄
- 牛乳 200㏄
- 塩 小さじ1
- こしょう 少々
- 砂糖 小さじ1
- オールスパイス 小さじ1/4
- マスタード 大さじ1
- 塩・こしょう 適量
- 細目パン粉 大さじ3
- バター 適量
作り方
- ハムとじゃが芋は細切り、玉ねぎは薄切りにする。
- 玉ねぎをバターでしんなりするまで炒める。
- 小鍋に生クリーム、牛乳、塩、こしょう、砂糖、オールスパイス、マスタードを入れ、かき混ぜながら塩と砂糖が溶けるまで弱火で温める(沸騰させない)。味見してやや濃い目に味を調える。
- キャセロールにバターを塗り、じゃが芋の⅓、玉ねぎの½、ハムの½を重ね、軽く塩・こしょうする。その上にじゃが芋の⅓、残りの玉ねぎ、残りのハムを重ね軽く塩・こしょうする。最後に残りのじゃが芋で覆う。
- ③を回しかける。パン粉を振り、ところどころに小さく切ったバターを乗せる。
- 200℃~220℃に予熱したオーブンで40分~50分焼く。途中、水気が足りなくなったら牛乳を適量足す。焦げそうになったらアルミホイルをかぶせるが、スウェーデンではやや焦げ気味にするので、少し焦げがあっても良い。
動画
ヒント
とろりとしたクリーム系の味がこれからの季節にぴったり。単純なレシピですが、ソースには砂糖の甘味、マスタードの酸味と塩味が組み合わさって、やっぱりスウェーデンらしい味になっています。さらにスウェーデンのミートボールにも使うオールスパイスがスウェーデン風味の決め手です。
クリスマスの料理にもいかがでしょうか。あるいはお正月?おせちもいいけどカールソンの誘惑もね(舌を噛みそう)。
先に書いた通り、これはスウェーデンの定番料理「ヤンソンの誘惑」のアレンジです。ヤンソンの誘惑と言えば、スウェーデン人と一緒に作った時に、上に乗せるバターをチーズスライサーで切って乗せていて驚きました。多分、それくらいがっつりと乗せると益々美味しいんでしょうね。
今回もそれが頭をよぎったのですが、日本だとバターが高価なので、そんな思い切った使い方が出来ませんでした(ドキドキ)。でも、もし気になる方は是非バターふんだんでチャレンジしてみて下さい!
実は動画も撮ったのですが、見事にピンボケ!いつかまた作ることがあれば、撮り直してアップしますー。
2023/12/30 追記:
また作って動画を撮ったので追加しました。ただ、こしょうを振るのを完全に忘れている!すみません…。