愛のチョコレートケーキ、スウェーデンの『シャーレクスムムス』

バレンタインにスウェーデンのチョコレートケーキ『Kärleksmums / シャーレクスムムス』を作ってみてはいかがですか?シャーレクスとはスウェーデン語で愛の意味。ムムスはオノマトペ(擬態語)で、美味しいものを食べたときの言葉です。mumsig(美味しい)から変化した言葉で、英語なら「yummy(ヤミー)」に当たるのですが、日本語にするのは難しいです。日本語なんてオノマトペの宝庫なのに、どうしてピッタリのが無いのかしら。

日本でシャーレクスムムスを紹介しているブログなどを読むと、皆さん翻訳には苦戦している様子が伺えました。セムラのように短く言いやすい言葉ならわざわざ翻訳する必要もないのですが、シャーレクスムムスって難しい。シャーレムムス?シャーレスムス?と何度も間違えて言ってしまいました。

そこで私も頭をひねって考えた。

愛のむふふ

ええ、もちろん『ムムス』と『むふふ』をかけていますけれど、何か?昭和歌謡的で気に入っているのですが、夫にはかなり不評だったのが不本意です。

あらためて説明すると、シャーレクスムムスはココア生地にココアクリームを塗り、ココナッツフレークをまぶしたスポンジケーキです。ココアクリームには風味付けのコーヒーが入っているのが特徴。レシピを調べてみると、この基本はそのままに材料の分量は人によって多少の違いがありました。お菓子によっては分量が厳格に決まっていて、どのレシピも全く同じ場合があるのですが、シャーレクスムムスはある程度は自由度があるっぽい。

そこで私のレシピでは、手持ちの古い本のレシピを参考にしながら、少し砂糖とバターの分量を減らし(減らしすぎると風味に関わるので難しいところですが)、サイズを日本の家庭のオーブンレンジでも作りやすい小さ目に変更して作りました。

それでは、レシピです。

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シャーレクスムムス

用意するもの

  • オーブンの天板 今回は25cm角のオーブントレイを使用

材料

スポンジ生地

  • 砂糖 120g
  • 卵 2個
  • 薄力粉 100g
  • ベーキングパウダー 小さじ1
  • ココア 大さじ1
  • バターまたはマーガリン 75g 溶かす
  • 牛乳 75cc(大さじ5)
  • バニラエッセンス 適量

ココアクリーム

  • バターまたはマーガリン 30g 溶かす
  • コーヒー 大さじ1 冷めたもの
  • ココア 大さじ½
  • 粉砂糖 80g
  • バニラエッセンス 適量
  • ココナッツファイン 適量

作り方

スポンジ生地を作る

  • 卵と砂糖を泡だて器でふんわりとするまで泡立てる。
  • 薄力粉、ベーキングパウダー、ココアを振るい入れてさっくりと混ぜる。
  • 溶かしたバターと牛乳を加えむらなく混ぜる。
  • オーブン用のトレイ、あるいは25cm角くらいの型にクッキングシートを敷き、生地を入れる。
  • 180℃に予熱したオーブンで15分~20分焼く。焼きあがったら型から出しラックの上で冷ます。

ココアクリームを作って仕上げる

  • ココナッツファイン以外の材料を混ぜてクリームを作る。
  • ケーキにクリームを塗ってココナッツファインを振りかける。
  • 好みの大きさに切る。今回は5cm角の25個にしました。

動画

ヒント

スウェーデンなど北欧のケーキはイギリスのケーキと違って薄く焼き上げることが多く、手持ちの本のシャーレクスムムスもこのように薄い生地だったので、こちらに従いました。
ただ、いろいろとレシピを見比べていると厚めに焼く場合もあるようでした。分量をこのままで型を小さくすれば厚みのある生地になります。その場合は焼き時間を長めに調整してください。

クリームにコーヒーが入っているので、コーヒーと相性がいいです。

以前紹介したバナナケーキもそうでしたが、冷めたコーヒーを材料に使うのがスウェーデンっぽいですね。コーヒーをよく飲む国なので、残りのコーヒーって常にありそう。実は私は紅茶派なので、そうそう都合よく残りのコーヒーはなかったので、このケーキのためにコーヒーを淹れました。食べるときに一緒に飲めたので一石二鳥かな。

とても簡単で美味しいしいので、バレンタインに限らずいつでもどうぞ!一口食べたら思わず「むふふ~」と言ってしまいますよ。

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