香ばしいライ麦生地のブルーベリー包み焼き ムスティカクッコ Mustikkakukko

フィンランドのお宅でザクザクとした香ばしい生地にブルーベリーを挟んだような焼き菓子をいただきました。とても美味しかったので、レシピを教えて欲しいというと「友人が作ったものだからあとで聞いてあげる」と、それっきりになってしまったことがあります。あれは美味しかったなあと何度も思い返すようになったので、北欧料理&菓子研究家の佐々木千恵美さんに写真を見せながら尋ねると「それはムスティカクッコじゃないでしょうか」と教えてくれました。佐々木さん、すごい。

ムスティカクッコのムスティカはブルーベリーのこと。クッコって何だろうと調べたら「雄鶏」とあり、何のこと?となりました。そういえば、魚をライ麦の生地で包んで焼いたのを「カラクッコ」と言います。カラはフィンランド語で魚のこと。ということは、ライ麦の生地で包み焼したものをクッコというのか?

Wikipedia先生に尋ねると「フィンランド語のkukkaro(小銭入れ)あるいはkukkula(丘)から来ている」かも知れないけれど、結局語源は分からないようでした。まあ、いいや。

以前作った時に少しイメージが違ったので、レシピを見直して再度作りました。ブルーベリーの種類が違うので、フィリングはどうしても全く同じにはならないのですが、全体的には近くなったと思っています。薄れる記憶の中での話ですが…。それでは、フィンランドの素朴なお菓子をお楽しみください。

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ムスティカクッコ

用意するもの

  • 直径15cm~18cmの耐熱の器

材料

生地

  • バター 140g
  • 砂糖 45g
  • ライ麦粉 140g 中挽き~粗挽き
  • ベーキングパウダー 小さじ½

フィリング

  • 冷凍ブルーベリー 250g~300g
  • 砂糖 60g
  • 片栗粉 大さじ2

ソースとして

  • ホイップクリーム、アイスクリーム、カスタードソースなどお好みで

作り方

生地を作る

  • 大きめのボウルでバターと砂糖をふんわりするまで泡立て器で混ぜる。
  • ボウルにライ麦粉と砂糖を加えしっかりと混ぜる。
  • 直径15cm~18cmの器に生地の⅔を底と側面に指で広げる。側面は2cm~3cmくらいの高さにする。(側面が高すぎた場合は蓋をしてから内側に折ればいいです。)
  • 残りの生地⅓を2枚のクッキングシートで挟み、器に合わせた大きさに伸ばす。扱いやすいように冷蔵庫で冷やしておく。生地を冷やしている間にフィリングを作る。

フィリングを作る

  • 冷凍ブルーベリーを電子レンジに1分ほどかけ解凍する。水気が出た場合は切っておく。
  • ブルーベリーに砂糖と片栗粉を混ぜる。

仕上げる

  • ブルーベリーのフィリングを生地を広げた器に入れる。冷蔵庫で冷やしておいた生地で蓋をする。端を押さえてしっかりと閉じる。
  • 200℃に予熱したオーブンで30分~40分焼く。
  • 冷めたらすくってお皿にとり、ホイップクリームなどお好みのソースで食べる。

動画

ヒント

普通の大人なら6人分くらいではないかと思います。食べ盛りの若者なら4人分かも。
器はケーキ型でもいいのですが、スプーンなどですくってよそうため、テフロン加工されている場合は表面を傷つける恐れがあるので、避けた方がいいです。今回は丸型を使っていますが、角型や楕円の器もお使いいただけます。小さ目の器で人数分に分けてもいいです。
ブルーベリーが生の場合は片栗粉は不要です。

夫に出すと「素朴で美味しい」と言われて、どうしてフィンランドで食べたムスティカクッコがあんなに美味しいと思ったのか思い出しました。北欧に滞在していると「すごい生クリーム」とか「すごい甘い」とかヘビーなおやつが続くので、胃が疲れているところに丁度良かったんですね。もっとも材料を見ると砂糖もバターもそれなりに入ってはいますが、食べるとベリーで緩和されるのかヘビー感はありません。

食感と言えば、バターと砂糖をクリーム状にしないでライ麦粉と混ぜる方法もありました。その作り方だともっとサクッとした食感になるのかな。次はその方法で作ってみようと思います。

ではでは。次もお菓子になるかな。バレンタイン近いし。

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