新じゃがの季節になりましたね。地元の八百屋を覗いたら新じゃがが一袋108円で売っていました。これでカラメルポテト作れる!と衝動買い。カラメルポテトとはデンマークのクリスマス料理で、デンマーク語ではBrunede Kartofler。
つまり季節はまるっきり逆なのですが、どうしても作りたい理由があったのです。
というのも今年の1月にデンマーク人とクリスマスに作った料理について雑談していた時に「私、カラメルポテトに何回かチャレンジしたんだけど、毎回じゃが芋が崩れちゃって上手く出来ないのよね」と話したら「どうやって作ったの?」「じゃが芋茹でて、皮剥いて、冷ましてから..」「どこで冷ましている?」「え?普通に…キッチンで…」「そこだー。じゃが芋は冷蔵庫で、できれば前日から冷蔵庫に入れてしっかり冷やすのがコツなんだよ」。
その時はまだデンマークとはじゃが芋の種類が違うんからじゃないかと疑っていたのですが、春先にたまたま何かでおでんのじゃが芋は一回冷やすと煮崩れないのでプロは前日に茹でて冷蔵庫に入れていると読んで、ハッと思い出しました。それからは、新じゃがの季節になったら試してみたいとウズウズ。ようやくチャンス到来という訳です.
カラメルポテト
材料
- 新じゃが芋 500g
- グラニュー糖 40g
- バター 20g
作り方
- 新じゃが芋を洗う。鍋に水と塩、新じゃが芋を皮のまま入れて水から茹でる。中火にかけ沸騰直前に火を弱め、串がすっと通るまで茹でる(15分くらい)。
- 新じゃが芋をザルにあけ、粗熱が取れたらナイフを使って皮を剥く。器に入れてラップをして冷蔵庫で一晩冷やす。
- フライパンにグラニュー糖を入れ弱めの中火にかける。砂糖が溶けてカラメル色になるまで待つ。ここでヘラなどで混ぜると結晶化してしまうので触らないこと(均等になるようにフライパンを傾けて混ぜるのは良い)。
- カラメル色になったらバターを加える。バターが溶けて泡立ったらじゃが芋を加える。じゃが芋の周りが固まることもあるが、やがて熱で溶けるので慌ててかき混ぜない。
- 中弱火にしてフライパンをゆすって新じゃが芋を転がしながらカラメルを絡めていく。15分以上かかるので根気よく転がす。
動画
ヒント
最初に書いた通り、このカラメルポテトはクリスマスにメイン料理のローストポーク、ローストガチョウ、紫キャベツの蒸し煮と共に食べます。そして、その際にはキャラメルポテトだけでなく、普通の茹でじゃが芋も添えるのが伝統。理由を尋ねると「好きな方を食べられるように」とたいして深い意味はなさそうでした。
ローストポークと紫キャベツの蒸し煮は下記のリンク先からどうぞ。
500gの新じゃが芋を剥くのはそこそこ根気が必要です。デンマークでは一度に1キロくらい作るのですが、あらかじめ茹でて皮を剥いたじゃが芋が手に入るので、今ではそれを利用する人が多いみたい。今のように市販の茹でじゃが芋がなかった時代は女たちが集まってお喋りしながら剥いていたのかな、なんて想像しながら皮むきを頑張りました。
あるレシピには「根気よく」とありました。じゃが芋の皮を剥くだけでなく、砂糖をカラメルにするもの根気、じゃが芋にカラメルをまとわせるのも根気、根気はこの料理のキーワードです。
流石にフレスケスタイ(ローストポーク)は面倒だったので今回はハンバーグに付け合わせました。とはいえ、せっかくならクリスマスの時期にクリスマス料理に添えたいですよね。クリスマスの時期に小粒のじゃが芋が手に入らない場合は、茹でた後に小さめに切って作って下さい。
コツをつかんだので、今年のクリスマスは久々にフレスケスタイと紫キャベツの蒸し煮を作ってデンマーク風にするつもりです。