ブルーチーズで楽しむ北欧イースター! 偽物ウサギ&デビルドエッグ

デンマーク王室御用達の乳製品ブランド、アーラ(Arla)のアンバサダーとしての第5弾レシピ。今回は、アーラのブランドの一つであるキャステロのブルーチーズ『キャステロ ダナブルー テーブルパック 100g』を使います。アーラさんから頂いたテーマは「イースター」です。

イースターは、イエス・キリストの復活を祝う宗教行事。春分の日の後、最初の満月の次の日曜日にあたるため、毎年日付が変わります。今年は4月20日。キリスト教圏では、その前の金曜日・土曜日、そしてイースター明けの月曜日が休みとなる国が多く、日本のゴールデンウィークのような連休になります。

イースターは、春の訪れを祝う古代の祭りとも結びついています。長く暗い冬を過ごす北欧では、冬が終わり、夏に向かって明るく暖かくなる節目の日として、家族が集まり、ご馳走を囲んで春を盛大に祝います。

そのイースターの象徴といえば卵。生命の象徴である卵は、春の芽吹きのイメージとも結びつき、卵やヒヨコ、そして親であるニワトリがイースターの飾りとして使われるようになりました。もう一つの象徴がウサギ。多産であることから豊穣のシンボルとされ、欧米ではウサギがイースターエッグを配る様子がカードの絵柄として描かれることもあります。

北欧のイースターには、魔女にまつわる独特の伝承もありますが、それは多分また別の機会に!

さて、イースターにご馳走を作ると言っても実はほとんどクリスマス料理と同じ。イースターらしい料理といえばせいぜい茹で卵くらい。正直、テーマを料理にどう取り入れるか数日悩みました。最初に考えたのは、フィンランドのクリスマスパイをアレンジしたウサギ型のパイ。でも、試しに折り紙でウサギを作ってみたら、どうしてもウサギに見えないし、あまり面白くない……。

「ウサギ、ウサギ……」と考えているうちに、ふと「偽物ウサギ」を思い出しました。この料理のソースにブルーチーズを加えてみるのはどうかな?

調べてみると、デンマークではブルーチーズ入りの偽物ウサギのレシピがいくつかあることが判明。よし、これで決定!完全に名前に乗っかっただけのアイデアですが、さらに調べると、ドイツにも同じ名前の料理があり、しかも中に茹で卵が入っていて、実際にイースター料理として出されることもあるとか。

それではレシピです。

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偽物ウサギ ブルーチーズソース

Forloren Hare med blåskimmelost
分量 4 人分

材料

肉ダネ

  • 合い挽き肉 500g
  • 塩 小さじ½
  • コショウ 小さじ1/4
  • 卵 1個
  • パン粉 100cc
  • 玉ねぎ 小1個 あるいは 大½個
  • 牛乳200cc
  • ベーコン 6~8枚

ソース

  • 梅干し 1~2個(15gくらい)
  • 砂糖 15g
  • 水 大さじ1
  • バター 大さじ2
  • 小麦粉 大さじ1
  • 牛乳 250cc
  • コンソメ½個をお湯50ccに溶かしたもの
  • ブルーチーズ 30g

作り方

ミートローフ(偽物ウサギ)

  • 玉ねぎをフードプロセッサーで細かくするか、すりおろすか、包丁でごく細かいみじん切りにする。
  • 挽肉、塩、コショウ、卵、パン粉、①で作った玉ねぎを混ぜる。牛乳を少しずつ加えてよく混ぜる。かなりゆるい生地になる。
  • オーブン用の深い容器にひき肉を入れ、うさぎの形に成形する。( ご安心ください。私もうさぎの形が分かりません。)
  • ベーコンで包みながら形を整え、両端を肉の下に入れ込む。生地が柔らかいため、ベーコンで固定するイメージ。
  • 200℃に予熱したオーブンで15分焼く。一旦取り出して、ソースの材料のうち牛乳とコンソメを溶かしたお湯を周りに注ぐ。
  • オーブンの温度を180℃に下げ、再びオーブンに戻してさらに1時間焼く。
  • 焼き上がる10分前に一旦オーブンから取り出し、焼き汁を別の容器に分ける。
  • 肉をオーブンに戻し、最後の仕上げに焼き上げる。肉汁が落ち着くまで10分ほど休ませる。

ブルーチーズソースを作って仕上げる

  • 梅干しの種を取り、包丁で叩いて細かくする。砂糖と水を加えてよく混ぜ、電子レンジで1分〜1分半加熱する。途中で何度か取り出して混ぜ、「梅ジャム」を作る。
  • 小鍋にバターを溶かし、小麦粉を炒める。そこに⑦の焼き汁を加え、とろみが出るまで混ぜる。
  • ②のソースに、①の梅ジャム大さじ1とブルーチーズを加え、なめらかになるまでよく混ぜる。焼き汁の量やブルーチーズの塩気によって適量が異なるので、最初は半量を加えて味をみながら調整すると良い。塩・こしょうで味を調える(恐らく塩は不要でしょう)。
  • 焼き上がったミートローフを1.5cmくらいの厚さに切り分け、皿に盛る。ソースをかけ、茹でたじゃがいもや好みの茹で野菜を添える。

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ヒント

梅干しジャムはデンマークで使うカラントゼリーの代用です。僅かな酸味が味に深みを与えます。市販の梅ジャムもお使いになれます。

デンマークの伝統料理が、ブルーチーズのコクと梅干の酸味でフレンチ風の深みのある味に仕上がりました。焼き汁の旨みが詰まったソースと、ジューシーなミートローフの相性は抜群です。実はキャステロのブルーチーズが美味しくて、食べるとき上にさらにブルーチーズを乗せてブルーチーズそのもの味も楽しみました。

ミートローフがウサギに見えるかどうかはさておき、家族や友人と囲む食卓が楽しい時間になれば、それこそイースターらしいお祝いの形なのかもしれませんね。

もう一品、イースターの卵料理

ところでデンマーク人にイースター料理について尋ねたところ、「Skidne æg(スキンネ・エー)」という料理を教わりました。これは、ゆで卵にホワイトソースをかけた伝統的なイースターメニューです。このホワイトソースにブルーチーズを加えるアレンジも考えましたが、それだと先ほどの偽物ウサギと味が丸かぶりに……。

そこで、もう一品、別のゆで卵料理を加えることにしました。選んだのは、ブルーチーズを使ったデビルドエッグ。濃厚なブルーチーズのコクと、卵のまろやかさが絶妙にマッチした、おつまみにもぴったりな一品です。

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ブルーチーズ入りデビルドエッグ

分量 4 人分

材料

  • 卵 4個
  • マヨネーズ 大さじ2
  • ギリシャヨーグルト または サワークリーム 大さじ1.5
  • ディジョンマスタード 小さじ1
  • ブルーチーズ 15g
  • 塩・こしょう
  • ベーコン 1枚
  • 好みのナッツ 大さじ1くらい

作り方

  • ベーコンはカリカリになるまで炒め小さく砕く。ナッツを小さく砕く。
  • 卵は固ゆでにし、縦半分に切り、黄身を取り出す。
  • 黄身をボウルに入れ、フォークで細かくつぶす。マヨネーズ、ギリシャヨーグルト(サワークリーム)、ディジョンマスタード、ブルーチーズを混ぜ合わせる。味をみて必要なら塩・こしょうで味を調える。
  • 白身のくぼみにスプーンや絞り袋で詰める。ベーコンとナッツを上に散らす。

ブルーチーズの塩気とコクがアクセントになり、ワインにもよく合います。

今回は、デンマークの伝統料理「偽物ウサギ」と、イースターにぴったりな「デビルドエッグ」の2品をご紹介しました。

どちらもブルーチーズを使ったアレンジですが。ミートローフのしっかりとした旨みと、デビルドエッグのクリーミーでコクのある味わいで、それぞれ違った楽しみ方ができます。ちょっとユニークで大人なレシピで、イースターを楽しんでみてはいかがでしょうか?

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