デンマーク人が愛してやまないライ麦パン『Rugbrød/ルブロ』。穀物がびっしり入り、しっとりとした食感のライ麦パンで、噛みしめたときの食感が味の特徴。デンマークの国民食オープンサンドには欠かせないパンなのですが、残念ながら日本ではほとんど手に入りません。
それでは家で作ろうかと言っても、ライ麦粉以外は材料が入手困難なうえ、発酵に使うサワー種は作るのに5日かかるという代物。そこで、イーストで簡単に作れないとか工夫して以前レシピをアップしたのがこれ。
ただ、上記のレシピは、サワー種5日に比べると短縮されたとはいえ、作るのに2日かかるのが難点。そこでレシピを見直して1日でできる方法を考えました。
試行錯誤し、かえって前回のレシピよりも美味しく出来たと思います。是非お試しください!
デンマークのルブロ風ライ麦パン
用意するもの
- 750㏄くらい入るパウンド型
材料
- ライ麦粉 180g あれば中挽き~粗挽き
- 強力粉 40g
- 薄力粉 40g
- 塩 5g
- ドライイースト 3g
- ヨーグルト 230g
- (オプション)純ココア 小さじ1
- ごはん用雑穀ミックス 150g 使ったのは「もち麦入り十六穀ごはん」(はくばく)
- 熱湯 200㏄
作り方
- ボウルにドライイースト、ライ麦粉、強力粉、薄力粉、塩、ヨーグルトを加え、木べらでしっかりと混ぜる。もしあれば色付けに純ココアを加える。
- 全体が混ざったら台の上にあけ、5分ほど捏ねる。きれいにしたボウルに戻し、ラップをかぶせて室温で3~4時間、2倍くらいになるまで発酵させる。
- 発酵を待つ間に雑穀を用意する。熱湯200㏄を小鍋に入れ、雑穀ミックスを加えて弱火で7分くらい茹でる。焦げ付かないように時々かき混ぜる。茹で終わったら冷ましておく。
- 生地が発酵したら台の上にあけ、茹でた雑穀と混ぜ合わせる。
- クッキングペーパーを敷いたパウンド型に入れて表面をならし、ラップをかぶせて30~40分、あるいは型の縁の大きさまで発酵させる。
- オーブンを180℃に予熱する。
- 生地の表面とオーブンの中に数回霧吹きで水を吹いて、75分焼く。膨らみませんが、それで大丈夫です。
- 取り出して裏面を指で叩いて軽い音が出てれば焼き上がり。もしまだ湿っていたら上下を返してオーブンに戻し更に5分焼く。
- 焼きがったパンは熱いうちにキッチンタオルなどで包み、完全に冷めるまで2、3時間置き、冷めたらビニール袋に入れる。
動画
ヒント
7mmくらいの薄さに切ってお召し上がりください。そのままバターを塗るだけでも美味しいですが、特にデンマークのオープンサンド、スモーブローにピッタリです。
今回は冷蔵庫にあったものを適当に出して、ゆで卵&茹でじゃが芋にマヨネーズと簡単に。
ニシンの酢漬けやレバーパテを乗せればデンマークの味。ニシンの酢漬けは通販やIKEAでも買えるようになりましたね。我が家では北欧食材のアクアビットさんのニシン酢漬けを良く選びます。
レバーパテはこちらのレシピをどうぞ。スーパーで手に入りやすい材料で本格的な味を目指しました。
スモーブローはデンマーク料理の定番なのに外では食べられないのです。それなら、おうち時間を活用して自家製にトライしてみてはいかがですか?
デンマークのライ麦パンが食べたい、でも本格的に作るのは面倒だから何とかイーストで簡単に作りたい、と覚えられないほどの回数試作しました。楽したいという執念の結晶。