お中元の日にちは地方によって異なり、関東では終わっていますが、関西はこれから。私が子どもの頃、母は近くの人には直接お中元を持って行っていました。特にお世話になっている人、例えばかかりつけのお医者さん(ちなみに娘さんが私のクラスメイト)には卵が定番のお中元の品。
なぜ卵なんてどこにでもあるものを、と不思議がる私に母が「地面を走っている鶏の卵」だから特別なんだと説明してくれたのですが、小学生の私には上手く理解できませんでした。今なら分かるんですがね。
そんなことを思い出したのは、和歌山県の卵農家、紀州夢社中さんから平飼い・放し飼いの鶏による有精卵『紀の夢たまご』を使って北欧料理を作ってみませんかとご提案頂いたからです。ああ、そういえばこの季節、母と一緒に地面を走っている(平飼い)の鶏の卵を持って、あやこちゃんのお父さんの病院まで行ったなあと記憶が蘇りました。
そうして届いた『紀の夢たまご』。
『紀の夢たまご』は鶏を飼う環境だけでなく、餌にもこだわりぬいて作られているそう。
餌は100種類以上の配合飼料を使い、トウモロコシや大豆粕 魚粉 きな粉 米油 釧路ハイミール 高級海藻粉末 2500万年前にできた特殊な天然植土 酵素 乳酸菌 ドクダミ 等をお金に糸目をつけずに使用しています。さらに自家製腐葉土からの微生物や山林で採れる栄養価の高い野草などを取り入れています。
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生で食べると美味しいと聞いたので夫が早速卵かけご飯に。白身がちょっと苦手な夫は白身をふんわり泡立ててから食べるのがいつもの食べ方。ところが、黄身はもちろん白身まで美味しく、泡立てなくても良かったと。
こうやって生で食べると良さが分かるのでしょうが、北欧には生卵の料理はありません。それでも卵そのままを生かせないかなと思って、タラのエッグソースかけ(Torsk med äggsås/トシュクメッドエッグソース)を作ってみました。
エッグソース(äggsås)とはホワイトソースにゆで卵を混ぜたソース。多くの場合は茹で卵はみじん切りにするのですが、卵を味わうために大きめに切りました。茹で具合も中心が少し柔らかい状態に。
それでは、作り方です。
タラの卵ソースかけ
材料
- 生タラ(皮なし、骨なし) 300g
- 卵 2個
- バター 大さじ1
- 薄力粉 大さじ1
- 牛乳 200cc
- コンソメ ½個
- パセリ 適量
付け合わせ
- じゃが芋 300g-400g
- にんじん ½本
作り方
- じゃが芋は水から茹でて皮を剥いておく。パセリはみじん切りにする。にんじんは皮を剥き、千切りカッターで千切りにする。
- 卵は冷蔵庫から出したばかりの状態で沸騰したお湯に入れ、9分茹でる。冷水に取って殻を剥き、好きな大きさにカットする。
- 小鍋にバターを溶かし薄力粉を振り入れる。泡立てでかき混ぜ全体が馴染んだら、かき混ぜながら牛乳を少しずつ加える。とろみが出るまで3~5分中火にかけながらかき混ぜる。コンソメを砕いて加え、塩コショウで味を調える。
- 湯を沸かし塩を一つまみ加え、弱火にしてタラを入れ、沸騰させないように5分程茹でる。水けを切って皿に盛る。
- ④にソースをかけ、ゆで卵を乗せて、パセリを振りかける。茹でたじゃが芋とにんじんを添える。
ヒント
今回は3切れで300gのタラを買ったので、それぞれを半分に切って6切れにし、一人3切れにしました。
卵を崩しながらソースに混ぜ、タラに絡めて食べます。シンプルな料理ですが、味の濃い卵がソースを美味しくしてくれ、あっさりと茹でただけのタラによく合います。
濃い黄色の色が美しく、食欲をそそります。卵だけでソースになってしまう、濃厚で美味しい卵は下記リンク先からどうぞ。
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自分用の贅沢としても、贈り物にも喜ばれますよ。
実は生卵苦手な私ですが、夫が美味しい美味しいと言うので、次のお昼にTKG(卵かけご飯)で食べるつもり。