昨日アップしたフィンランドの揚げパン『ムンッキ(Munkki)』の最後に予告した、シマ(Sima)を作りました。
シマは微炭酸の発酵ドリンク。歴史をたどると、1500年代にドイツやラトビアから持ち込まれた蜂蜜酒が、1700年代に夏の飲み物として変化し、更に1900年代に4月30日の夜から5月1日に行われる『ヴァルプルギスの夜』に結び付けられるようになったとか。
フィンランドでは季節限定の夏の飲み物として、 今では5月1日のヴァップの日には欠かせず、知り合いのフィンランド人は「なぜだか5月1日にしか飲まないわねえ…?」らしいです。(個人の感想です。)
そこで5月1日を前に、作ってみようと手持ちのレシピ本を取り出すと『The food & cooking of FINLAND』は4リットルと言うし、ムーミンママに至っては8リットルと容赦ない。
<ジャケ買いだったんだけど、結構よく読んでいる>ムーミンママには悪いけれど、もうちょっと気軽に作れないかと1リットルのレシピを考えました。美味しく出来たのでご紹介します。
シマ
分量 1 リットル分
材料
- 水 1リットル
- レモン 1個
- 砂糖 40g
- 三温糖 40g
- ドライイースト 1g
発酵促進用
- レーズン 10粒くらい
- 砂糖 小さじ1
作り方
1日目
- 1リットル以上入るボトル(麦茶ボトルが使いやすい)を良く洗って乾かす。念のためエタノール消毒してもOK。
- レモンを良く洗い、皮の黄色い表皮を剥く。白い綿の部分は取り除く。実は輪切りにする。(写真は輪切りにする前。)
- 鍋に水1リットルと砂糖全量を入れ火にかけ、沸騰して砂糖が溶けたら火を止めて、レモンの表皮と輪切りにした実を入れる。(綿は使わない。)そのまま40度くらいまで自然に冷ます。
- 冷めたらドライイーストを入れ、かき混ぜて溶かし、蓋をして8時間以上、または一晩室温に置く。
2日目
- 翌日蓋を開けて気泡が出ているかどうか確認。気泡が出ていれば発酵が進んでいます。
- レモンを取り除き、容器に移し替える。
- 発酵促進用のレーズンと砂糖を加える。
- 冷蔵庫でさらに数日寝かせる。発酵が進むと炭酸ガスが発生するので、容器の口は少し開けておくこと。
4日目~7日目くらい
- レーズンが全て浮いたら飲み頃です。
- グラスに注ぐと僅かにシュワシュワとしています。プックリ膨らんだレーズンも一緒に食べると美味しい。
まだ若いので濁っていますが、もう数日たつと透明感が増すと思う。その前に飲んじゃいそうですが。
良く冷やしてムンッキと一緒にどうぞ。 え?先日アップしたムンッキですか?そんなの4日も経てば無くなるに決まってますよね。