フィンランド料理のロヒピーラッカ。ロヒとは鮭でピーラッカは生地で包んだ調理法のことです。別名はkulibjaka/クリビヤカ。ロシア料理のクーリビヤック(Кулебяка)がフィンランドに伝わって定着した料理です。ご飯、鮭、ゆで卵を重ねたパイ包み焼きで、切り分けたときの断面がきれいでパーティー向き。

鮭にご飯に卵なんて美味しいに決まっていますよね。すっかり秋になり、鮭が美味しいシーズンになりましたので、作ってみませんか。見た目に華やかなので、記念日やホームパーティーにもお勧めです。
鮭は現地ではグラブラックスの名で知られている北欧独特の塩&砂糖漬けサーモン、あるいはスモークサーモンを使う場合が多いです。日本でグラブラックスは手に入らないので、いつもはスモークサーモンや生鮭に塩をしたものを使っていたのですが、ふと「塩漬けのサーモン使うなら日本の塩鮭でいいんじゃない?」と頭に浮かびました。それならいつでも手に入るし、多分スモークサーモンよりもリーズナブル!
作ってみたらとても美味しく出来ました。それではレシピと作り方です。

ロヒピーラッカ(サーモンパイ包み焼き)
材料
- パイ生地 400~500g 冷凍か手作り
- 甘塩鮭 300g
- ゆで卵 3個
- ご飯 300g 冷めたもの
- ギリシャヨーグルト 大さじ4
- ディルみじん切り 適量
- 塩コショウ 適量
- 溶き卵 1個 (艶出し用) なくてもいい
ソース
- ギリシャヨーグルト 90cc
- マヨネーズ 大さじ3
- レモン汁 大さじ1
- ディルみじん切り 適量
- 塩コショウ 適量
作り方
- 塩鮭は耐熱の皿に入れてラップをし、2、3分電子レンジで加熱する。皮と骨を取って荒くほぐす。完全に火が通っていなくても皮と骨が取れる程度でいい。
- ご飯にギリシャヨーグルトを混ぜ、塩コショウで味を調える。
- 麵棒を使ってパイ生地の半分を20cm×30cmくらいの大きさにのばし、ご飯、塩鮭、みじん切りにしたディル、輪切りにしたゆで卵を重ねて層にする。
- 残りの半分のパイ生地を1枚目よりやや大きめにのばし、3)の上にかぶせて端を折り込んで形を整える。
- フォークで表面に穴を空けて、艶出しに溶き卵を塗り、200℃に予熱したオーブンで20分焼き、180℃に下げてさらに20分焼く。10分ほど冷ましてから切り分ける。
- ソースの材料を混ぜて作り、食べるときにかける。
動画
ヒント
主食としてなら4人分、パーティーなどで他に食べるものがある場合なら、切り方にもよるけれど6人から8人分かな。人数が少ないなら半分で作ってもいいです。

今まで具に使うご飯は冷凍してある一塊をそのまま利用していたので、毎回量は適当だったのですが、今回はきちんと計って作りました。逆に言えば具の分量や味付けは厳密でなくてもいいということです。
また今回はパイ生地から作りました。パイ生地の作り方は下記リンク先をご覧ください。パイ生地から作るときは前日に作って冷蔵庫に入れておくと扱いやすいです。

もちろん市販の冷凍パイ生地でもいいのですが、価格の点からだと作った方がリーズナブル。それに必要な分量に調整できるのも手作りの良い点です。そんなに難しくないので、パイ生地を敬遠していた方もトライしてみてはいかがでしょうか?

今の季節はディルも盛り盛りにパックに入っていますね。今のうちに買いためて冷凍しておくのも手です。
あ、そういえば北欧食材のアクアビットジャパンさんが新商品でグラブラックス作っていました!こちらを使うとより本格的です。