「偽物アヒル」とスウェーデンのシェフナイフ

たまたまデンマークには「偽物ウミガメ/Forloren Skildpadde」という料理があるのを見つけました。その流れで「偽物アヒル/Forloren And」という料理も発見。見ると、なんとこのサイトでもご紹介したことがあり、我が家でも何度も作っているお気に入りレシピ「リンゴとプルーンのポークロール Rullesteg」のことでした。Rullesteg a.k.a Forloren And ということか!

思い出しついでに、また作ることにしました。ちょうど今の季節はニュージーランドから酸味のあるリンゴが出回っているのでタイミングも良し。大きな豚ロースのかたまり肉を肉屋さんで購入し、真ん中に切り目を入れて切り開いていきます。中心にリンゴとプルーンを挟む方法もありますが、私は叩いてのばし、肉を柔らかくして巻くのが好み。そのため切り目を入れながら開いていきます。

このとき頼りになったのが、スウェーデンの「MORAKNIV シェフナイフ」です。適度な重みがあり、厚みのある肉でも安定して切り開けます。力任せにしなくても刃がすっと入っていくので、調理がぐっと楽になります。肉を開いたら肉叩きで厚みを均一にし、リンゴとプルーンを並べ、くるりと巻いてオーブンへ。

切れ味良すぎて、勢いついて穴が空いてしまったな。

焼き上がったらホイルで包んで肉汁が落ち着くのを待っている間にグレービーソース作り。

食べやすい大きさに切り分けます。ここでもナイフの切れ味が大活躍。断面がきれいに仕上がると料理の見栄えもぐんと良くなります。

皿に取り分けてグレービーソースを添えれば完成です。実はこの日は私の誕生日で、夫に「ローストポークとスープ、ケーキまでは作るけれど、付け合わせは任せるわ」と頼んだところ、冷蔵庫に残っていたじゃがいもでハッセルバックもどきを作ってくれました。

緑の野菜がなかったことと夜の食卓だったこともあり、写真の色合いはいまひとつですが、味はとても良く、大満足。お酒は弱いのですが、ワインを少し頂いて、最後は桃缶のショートケーキ(いちごはさすがに季節外れで手に入らなかったので)とコーヒーでデザート。

ハッピーバースデー、わたし。

ちなみにポーク肉をひき肉に変えると「偽物ガチョウ/Forloren Gås」になるそうです。デンマーク人、どれだけ偽物好きなのでしょう。

ところで最初に書いた「偽物ウミガメ/Forloren Skildpadde」は、牛すじ肉、ミートボール、フィッシュボールを煮込んだシチューなのだそうです。ちょっと想像がつかない料理ですが、そうなると逆に試してみたい気持ちがわいてきました。ただ作業の多さと出来上がりの量を考えると踏み出す勇気がないので、いつか「北欧料理研究会」の課題として、皆さんと一緒に作ってみたいと思います。


今回使用した「モーラナイフ シェフナイフ クラシック 1891」は輸入アウトドア製品のUPIよりご提供いただいたものです。アウトドアで知られるモーラナイフらしい、実直で頼もしいつくりが魅力で、こんな時には活躍します。やや大きめサイズは男性にもちょうどいい。女性には小さめの「モーラナイフ ユーティリティナイフ クラシック 1891」の方が日常的に使いやすいかも。料理好きな方にぜひおすすめしたい一本です。

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実は夫には誕生日に神戸牛をご馳走すると誘われたのですが、猛暑で外出する気になれず。代わりにと夫が密かに良いウナギ(冷凍)で注文してくれていたのですが、誕生日にうな丼はなあ…とそれは後日食べることにして、急遽時計をプレゼントしてもらうことにしたため、当日に間に合わなかったのです。時計は、いま川崎で通関手続きしているらしい。

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