デンマークのプルーンとリンゴを巻き込んだポークロール『Rullesteg med æbler og svesker(リンゴとプルーンのポークロール)』です。デンマークは豚肉の生産量が多く自給率は500%を超えます。つまり、残りの400%は輸出。
デンマークの肉屋に行くと、既に巻いた状態でも売られていて、良くある詰め物はプルーン。今回はそれに季節のリンゴを加えました。この二つの組み合わせも根強い人気のある詰め物です。
この料理は家に友人を招いたときに何度か作っているレシピです。電子書籍『北欧のおやつとごはん』にも「プルーンとリンゴのスタッフドポーク」の名前で収録します。
そんな事情で、電子書籍に使っている写真がいつかのホームパーティーのスナップ写真なので、ちゃんとした写真を撮って記録したいなと思ったのが作ったきっかけです。
作り直すにあたって分量と工程を見直して見た目も美しく作れるようにしました。今までは具を芯に肉を巻いていたので、食べるときにポロポロ落ちていました。そこで、ロールケーキのように巻き込む形に修正しました。
秋深まるこの季節、美味しいリンゴが出回っています。豚肉とリンゴは北欧のクリスマスの定番。クリスマスのテーブルにもおすすめです。
それではレシピです。
リンゴとプルーンのポークロール
材料
- 豚ロース肉かたまり 600~700g
- リンゴ ½個
- 種抜きプルーン 8個くらい
- 塩・コショウ 適量
- コンソメスープ (湯200cc+コンソメ1個)
- 白ワイン 大さじ2 なければ日本酒
作り方
- リンゴは皮を剥き、種を取って1cm~2cm角くらいの大きさに切る。
- 豚肉のかたまりを観音開きになるよう包丁を入れて広げ、叩いて厚みを1cmから1.5cm程度の厚みにのばす。
- 広げた豚肉に塩・コショウしリンゴとプルーンを乗せてロールケーキのように巻き込む。タコ糸で縛って形を整える。表面にも塩・コショウする。
- 肉をバットに乗せお玉1杯分くらいのコンソメを注ぎ160度に予熱したオーブンで1時間焼く。途中、20分ごとにお玉1~2杯のコンソメをかける。
- 串を刺して透明な肉汁が出れば焼き上がり。濁った肉汁が出るなら焼き時間を追加する。焼きあがった肉をオーブンから出してアルミホイルで包み、余熱が残っているオーブンで保温する。
- バットに残った焼き汁を網で濾して小鍋に入れ、残りのコンソメスープとワインを加え少し煮詰める。味を見て足りない場合は塩・コショウで味を調える。
- 肉を食べやすい厚みに切り、ソースをかける。好みのゆで野菜を付け合わせる。
動画
お肉を低めの温度で長時間焼くことで柔らかく仕上がります。焼き上がりは表面がパリ!内側はジューシーです。
ところでソースに今まで通り赤ワインを使ったのですが、色の不気味さに驚きました。記憶ではもっといい色だったんだけど…。なので白ワインの方がお勧めです。
とにかく肉を伸ばして具を巻くだけなので、必要なのは腕力だけ。どうぞお試しくださいね。