デンマークの四旬節の菓子パン『ファステラウンボーラ Fastelavnsboller』

2020年2月に本職のブログ『Fukuya通信』にアップした内容に加筆&修正。更に再度作った動画と写真を追加して再構成しています。

『カーニバル (謝肉祭)』『イースター(復活祭)』という言葉は耳にしたことはあっても、その二つにつながりがあることを知っているのは余程キリスト教に詳しい方くらいかも知れません。イースター(復活祭)とはイエス・キリストが十字架にかけられて死んだ後の3日目に甦った記念の日です。イースター前の日曜日を除く四十日はレント(四旬節)といい、キリストの受難を偲び、肉を断ち、少しの豆と魚しか口にしない断食の習慣があります。とはいっても現在では余程敬虔な信者でない限り行わず、やったとしてもせいぜいタバコやお酒の嗜好品を断ったり、お菓子やベーコン(実話)といった好きな食べ物を我慢する程度。

その断食が始まる前日(火曜日)にたらふく肉を食べようというのがカーニバル(謝肉祭)です。肉に感謝!Yeah!

肉だけでなく、断食中に口にできない卵を片付けてしまおうと、お菓子を作って食べる習慣も生まれました。そのお菓子は、国によって様々で、例えば昔住んでいたアイルランドではパンケーキ(なのでパンケーキチューズデーとも言います)ですが、このブログを読んでいる皆さんには、スウェーデンのセムラがパッと思いつくのではないでしょうか?

最近はセムラは、ほぼ同じ作りのフィンランドのラスキアイスプッラと共に徐々に知られてきて、提供するお店がぽつぽつと増え始めているようです。一方、デンマークではファステラウンボーラという甘いフィリングが入って、チョコがけをした丸パンを食べるのです。ただし、火曜日でなく、月曜日だそうですが。

ファステラウンボーラはセムラよりも自由度が高く、フィリングに様々なバージョンがあるのですが、一番基本的なカスタード入りを少量で作れるように変更しました。ぜひお試しください。

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ファステラウンボーラ

分量 9 個分

材料

カスタードクリーム

  • 牛乳 120cc
  • 卵黄 1個分
  • グラニュー糖 大さじ1
  • 薄力粉 大さじ1
  • バニラエッセンス 適量

パン生地

  • 牛乳 50cc
  • ドライイースト 3g
  • 薄力粉 90g
  • 強力粉 90g
  • 砂糖 25g
  • 溶き卵 ½個分
  • バター 60g

アイシング

  • 粉砂糖 30g
  • ココアパウダー 小さじ1
  • お湯 適量
  • 好みでトッピング

作り方

カスタードクリームを作る

  • 卵黄、グラニュー糖、牛乳を良く混ぜ、薄力粉をふるいながら加え、しっかりと混ぜる。
  • ふんわりとラップをかけ、電子レンジで1分加熱し、取り出して良く混ぜる。更に30秒加熱し取り出して良く混ぜる。ホワイトソースくらいのとろみが出ていたら完成。とろみが足りない場合は30秒加熱して混ぜるを繰り返す。
  • 表面にぴったりと付くようにラップをかけ冷蔵庫で冷やしておく。あれば上下を保冷剤で冷やしておくと早く冷える。

パンを作る

  • 牛乳を40℃くらいに温め、ボウルに入れてイーストを加え良く混ぜてしばらく置く。
  • 1)に薄力粉、強力粉、砂糖、溶き卵、バターを加えなめらかになるまで捏ねる。大体15分くらい。
  • ラップなどでボウルを覆い1時間、あるいは2倍の大きさになるまで発酵させる。
  • 打ち粉をした台に生地をあけ、麺棒で30cm角に伸ばす。10cm角に9等分する。
  • それぞれの中心にカスタードクリームを乗せる。
  • 四隅を持ち上げて中心で合わせて包み、更に四辺を持ち上げて中心で合わせて包む。丸みのある四角形になります。
  • 天板に並べ布をかぶせて45分、あるいは1.5倍くらいの大きさになるまで発酵させる。
  • 表面に艶出しの溶き卵(生地に使った残りの半分を使う)を塗り、200℃に予熱したオーブンで8分~10分焼く。

ココアのアイシングを作る

  • 粉糖とココアパウダーを混ぜ、お湯を少しずつ加えてクリーム状にする。
  • パンが冷めたらココアのアイシングを塗る。好みでトッピングをプラスしてもいいです。

動画

ヒント

トッピングには、カラーのチョコスプレー、ダイス状のピスタチオやアーモンド、イチゴやマンゴーなどのフリーズドライのフルーツ粒など自由な発想でお選びください。
残った卵白と卵液の半分はハンバーグなどのつなぎに使ったり、卵焼きにしたり、汁物の具に使って下さいね!

トップの写真は純ココアパウダーをアイシングに使ったのですが、今回は手元になかったのでミルクココアを使いました。生地は前回と全く同じレシピだったのですが、なぜかうまく発酵せず、少し目が詰まった焼き上がりになったのが不満が残りますが、夫は美味しいと言っていたので、まあ良しとします。

トッピングにはクリスマスにノンアルコールグロッギを作った時に余ったアーモンドを刻みました。

カスタードクリームだけのフィリングは一番シンプルなパターンで、デンマークではマジパンを入れたり、チョコレートクリームにしたり、カスタードクリームの上に割った板チョコ入れたり、一層の事全部盛りとか、なんやかや。最初に書いた通り、中身もトッピングもスウェーデンのセムラに比べ自由なのがデンマーク流。生地がデニッシュの場合もあります。日本のアンデルセンはデニッシュなんじゃないかな?

ところで、イースターはキリストが死んだ3日後と言いながら、毎年日にちが違います。325年にニケア宗教会議で【春分の日以後の満月より後にくる最初の日曜日】と決まったから。随分とややこしい決まりですが、数千年も守られているから、ちゃんと計算する担当者がいるんですね。

というわけで、今年(2021年)のイースターは4月4日の日曜日。逆算して四旬節の始まりは2月21日の日曜日。日にちをさかのぼって、カーニバルは2月16日の火曜日。スウェーデンならセムラを食べる日です(ファットチューズデー/脂肪の火曜日)。ファステラスンボーラは月曜日に食べるらしいので、今年は2月15日がファステラウンボーラの日というわけ。

ところで、カーニバルと聞くとリオのカーニバルの汗まみれで踊る人たちを思い出し、子供の頃はてっきり夏のイベントかと思っていました。リオのあるブラジルは南半球。そう、つまり季節が逆で真夏だったんですよね。そういえば20代の頃に偶然遭遇したヴェネツィアのカーニバルは真冬で寒かった。

2021年2月15日はファステラウンボーラの日(強調してみた)。セムラよりずっと簡単ですので、今年はデンマーク流はどうですか?体力ある方なら、月曜日はファステラウンボーラ、火曜日はセムラ(ラスキアイスプッラ)というチャレンジを、是非!

私はしませんが。

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