パリふわメレンゲ★デンマークのおじいさんの髭ケーキ

デンマークにはおじいさんの髭という面白い名前のケーキがあります。伝統的なクラシックなケーキで、デンマーク語でbedstefars skæg(ベストファーススケー)。

バターケーキにジャムとメレンゲを乗せて焼いたケーキで、メレンゲのパリパリと内側のふわふわの食感も楽しめます。バターケーキには卵黄、メレンゲに卵白をつかうので材料が無駄なく使えるのがホームベーキングには嬉しいポイントです。

おじいさんの髭、の名前はどこから来ているのか分からないのですが、メレンゲがおじいさんの髭に見えるからとか、食べた時に内側のメレンゲのふわふわが口の周りに髭のように付くからとか言われています。発祥が分からないのは、昔から作られているケーキにありがちな話。

髭に見える?

現地のレシピの多くは、25cm×30cmの大きなベーキングディッシュで作ります。これでは日本の多くの家庭で使っているオーブンレンジには大きすぎ。実は10年前にサイズを減らして1度作った事があるのですが、どうやったのか覚えていません。そこで改めて日本のサイズに修正すると同時に、数あるレシピの細かい違いを比較して、2度試作してレシピを決定しました。

それではレシピです。

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おじいさんの髭ケーキ

Bedstefars skæg
分量 6 人分

用意するもの

  • 20cm×18cmのオーブンディッシュ ※ヒント参照

材料

土台

  • バター(マーガリン) 60g 室温で柔らかくする
  • 砂糖 50g
  • 卵黄 2個分
  • 薄力粉 120g
  • ベーキングパウダー 小さじ1
  • バニラエッセンス 数滴
  • 牛乳 75cc
  • いちごジャム 100g 好みのジャムでも可

メレンゲ

  • 卵白 2個分
  • 酢 小さじ½
  • グラニュー糖 120g

作り方

  • 型にバターを塗って小麦粉を薄くはたくか、クッキングシートを敷く。
  • バターと砂糖を電動泡だて器で白っぽくふんわりするまで泡立てる。卵黄を1個ずつ加えて電動泡だて器で泡立てる。薄力粉とベーキングパウダーを振るい入れる。牛乳、バニラエッセンスを加え、ゴムベラで切るように混ぜる。
  • 型に生地を入れ、平らにならす(中心は少し凹ませておく)。180℃に予熱したオーブンで15分~20分、薄っすら表面が色づくまで焼く。
  • 焼いている間にメレンゲを作る。卵白に酢を加え電動泡だて器で泡立てる。ある程度泡立ったらグラニュー糖を⅓加え泡立てる。ある程度泡立ったら残りの⅓を加え更に泡立て、残りを全部加え、しっかりと角が立つまで泡立てる。
  • 生地をオーブンから出し、ジャムを全体に広げる。次にメレンゲを全体に広げる。メレンゲの表面は少しガタガタさせる。
  • オーブンに戻して、180℃で15分焼く。メレンゲが焦げ付きそうなら温度を下げる。
  • オーブンから出して粗熱が取れてメレンゲが固まってきたら、型から出して網の上で冷ます。

動画

ヒント

底面積が350c㎡前後のサイズの耐熱容器をご用意ください。円形の型なら直径21cmがいいでしょう。
生地の砂糖の量を少なめにしています。甘いものが大丈夫な方は60gまで増やしてもいいです。
伝統的にはいちごジャムですが、好みのジャムにしていただけます。
コンベックのガスオーブンでは160℃にして下さい。

このケーキは、焼きたてはもちろん、翌日や翌々日に食べても美味しいのが特徴です。実際に、我が家では夫が「数日経ってからのほうが美味しくなった」と言っていました。作ったその日に食べきれない場合でも、冷蔵庫で保存して数日間楽しむことができるので、少しずつ味わってみるのもおすすめです。

ちなみに、作り方の似ているノルウェーでの『世界一のケーキ』も翌日の方が美味しいと思っているので、これ系(何系?)はそういう傾向があるのかも。

レシピの分量はうちのような二人家族には少し多めかもしれません。そんな時はレシピを半分にして焼くのも一つの方法ですが、少しずつ日を分けて楽しむのもまた一興かもしれません。時間が経つごとに味わい深くなる「おじいさんの髭」、その名前の由来には諸説ありますが、そんな話をしながら、家族や友人とこのケーキを囲んでみてはいかがですか。

デンマークの伝統的な味わいを、ぜひご家庭でお試しください。バターケーキのしっとり感とメレンゲのパリふわな食感が、家族や友人とのティータイムをより豊かに彩ってくれるはずです。

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