今年の6月8日に原宿にイケアがオープンしました。珍しい都市型の店舗です。うりの一つが、原宿店の限定フードとして出される、スウェーデンの薄焼きパンtunnbröd(ツンブロード)で作ったラップサンド。
ツンブロードについて調べたら、IKEAがレシピを公開していました。その作り方をざっくり日本語に訳しました。(材料の分量とレシピ全文が知りたい方はリンク先をご覧ください。)
Step 1:
生イーストを温かな牛乳に溶かし、粗挽きライ麦粉と細挽きライ麦粉を加える。良く混ぜてカバーをして20分くらい(あるいは2倍の大きさまで)発酵させる。
Step 2:
大きなボウルにStep 1の中身を移し、温めた牛乳、溶かしバター、ライトシロップ、スパイスを加え混ぜる。強力粉、塩、鹿角塩を混ぜ合わせ、ボウルに加え混ぜる。カバーをして30分くらい(あるいは2倍の大きさまで)発酵させる。
Step 3:
生地を25個くらいに分けて丸め、オイルをひいたトレイに乗せて、ラップでカバーをして2倍くらいになるまで発酵させる。それぞれを普通の麺棒で伸ばし、次に凹凸のある専用麺棒で伸ばす。薪オーブンで、スキレットかピザストーンを使い焼く。
なんだか面倒くさいレシピだなあと、他にもないかとツンブロードのレシピを検索すると、材料や工程が少しずつ違うレシピが沢山あり、混乱してきたので結局イケアのレシピで作ることにしました。
まず、25枚は多いので三分の一の8枚分に減らしました。次に生イーストをドライイーストに分量を置き換え。ライトシロップは蜂蜜に。膨張剤の一種の鹿角塩は日本では入手困難なのでベーキングパウダーで代用。この代用量を調べると人によって、同量とか、2倍とか、3倍とか全くまちまち。悩んで2倍弱に決めました。薪オーブンはまず無理なうえ、焼く温度も時間も書いていません。それはレシピを検索しているときにフライパンで焼く方法が数多く紹介されていたので、そちらを採用。
というわけで完成したレシピがこちらです。
ツンブロード
用意するもの
- 直径20cmの生地が焼けるフライパン
材料
ステップ1
- インスタントドライイースト 小さじ½
- 牛乳 140㏄
- 中挽きライ麦粉 125g
ステップ2
- 牛乳 120㏄
- バター 40g 溶かしておく
- はちみつ 30g
- アニスパウダー 小さじ½
- フェンネルパウダー 小さじ½
- コリアンダーパウダー 小さじ½
- 塩 5g
- ベーキングパウダー 3g
- 強力粉 270g
作り方
ステップ1
- ライ麦粉にドライイーストを混ぜ、40度くらいに温めた牛乳140ccを注ぎ、カバーをして20分、あるいは2倍くらいに膨れるまで置く。
ステップ2
- 強力粉、塩、ベーキングパウダーを混ぜておく。
- 大きなボウルにステップ1の中身を入れ、40度くらいに温めた牛乳120cc、溶かしバター、はちみつ、スパイスを加え混ぜる。
- (2)に(1)を少しずつ加え、木べらで良く混ぜる。(混ざりにくかったら手に替えてもOK。)ラップでカバーをして30分、あるいは2倍くらいに膨れるまで置く。
ステップ3
- 台に粉を振り、ステップ2で作った生地を8個に分けて丸める。1個90gくらいになる。
- クッキングシートを敷いたトレイに並べ、ラップでカバーをして30分、あるいは2倍くらいに膨れるまで置く。
ステップ4
- 台に粉を振り、それぞれの塊を直径20cmくらいに丸く伸ばす。伸ばした生地にフォークで全体に穴を空ける。
- 温めたフライパンの中火~弱火で片面を2~3分、ひっくり返して1~2分焼く。
- 焼きあがったツンブロードはすぐに布で包みしっとりさせる。
動画
ヒント
分量通りに作りましたが、イケアのオリジナルよりも厚くなりました。これはこれで美味しかったですが、イケアくらいの薄さにする場合は、もっと大きなフライパンを使うか、一つのサイズを小さくして10個くらいに分ければ良いでしょう。
ちなみに90gの生地を直径20cmに伸ばす、というのは他のツンブロードのレシピを参考したので、この厚みもありなのかな。
具の組み合わせは自由自在。まずは、スウェーデンで一番一般的な、マッシュポテトとソーセージ。
スモークサーモン、サワークリーム+ワサビ。
水切りヨーグルトとマーマレード。
自由な発想で具の組み合わせを作ってください。参考までにイケアのメニューボードをつけておきますね。
目を離したら猫がつまみ食いしていました。
追記:
先日5か月ぶりに原宿のIKEAでツンブロードを食べたら、まさにこの時に作った味でした。IKEAのレシピをもとにしているので当たり前ですが、嬉しかった。ただ、やっぱり厚みが違うので、IKEAの厚みにするには、12個(生地60gずつ)を20cmの大きさが適量と思います。そのうちリベンジします。