オートミール入り朝食パン事始め
食事に添えるシンプルなオートミール入りのテーブルロールを作りたいと気持ちはずっとあって、過去のレシピノートを見ると「オートミールワンパンパン」や「いつものオートミールパン」なんていうメモがあります。このノートは4~5年くらい前のもの。これらのレシピはサイトにはアップしていません。

どちらも数回作って、特に「いつもの」なんてつけている方は我が家の定番化にしようとすら思ったのですが、結局その後作らなくなって何年も経っています。
ここ数か月、練っているアイデア(実現しそうなら公表しますね)があって、そのためにオートミール入りのプチパンのレシピを数か月試行錯誤していました。40個以上必要なので、分割や成型がしやすく、できるだけ負担が少なく沢山作れるレシピがいいなと。最初はそんなに難しい問題ではないと思って始めたのですが、想像よりも難航。
粉とオートミール、水分の割合を変えたり、油分や甘味を調整したり、オーバーナイト法にしたり、ライ麦を加えたり。オートミールをしっかり煮て湯種のようにしてみたり、焼成時の蒸気や霧吹き、切り目まで、思いつくことをあれこれ試しました。焼いた日はおいしくても翌日にはぱさぱさになるものもあり、「これはちょっと……」というものは泣く泣くパン粉に。
オートミール入りにしようと思ったのは、北欧らしさはもちろんのこと、お菓子に使ったオートミールが残っていたのが始まりだったのに、気がつけば使い切って、さらに買い足す始末。夫には「もうやめたら?」と言われ、心もほとんど折れかけていました。
そんなとき、Facebookのおすすめに出てきたのが、ノルウェーのオートミール入りパンの動画。「参考になるかも」とパパッとメモ。数週間後、作ってみようとその動画を探すも、見つからなかったので細部は曖昧なのですが、メモと記憶を頼りに作ってみることに。
今までの試作品よりも生地が扱いやすく、成形が簡単。今までは「お粥入り」にこだわりすぎて、オートミール粥の量が多かったのですが、このレシピはそれほど多くないのが扱いやすい理由でしょう。
ただ少し味が物足りなかったので、塩と砂糖を少し増やし、「これだ」というパンになりました。しかも、そんなに多くないとはいえ、お粥効果がちゃんとあって、翌日になっても、その翌日になってもぱさぱさにならない。このパン、すっかり気に入りました。

材料がシンプルで手がかからず、企画のためだけの試作だったのですが、それから繰り返し作っています。これはいよいよ我が家の定番化かも。
このパンは、ノルウェー語でFrokostboller med havregrød。意味は、「オートミール粥入りの朝食パン」。同じようなパンは北欧各国にあり、それぞれ呼び名がありますが、その話をすると長くなるのでいつか機会があれば。
Frokostbollerって?

Frokostboller(フルコストボッレール)はその名の通り朝食向きのパンで、半分に切って、チーズやハム、野菜などを乗せたりはさんで食べます。もちろん、朝食だけではありません。少し小さめに作れば、夕食のテーブルロールにも。スープのお供にもいいし、バターを塗って食べるだけでもいい。
毎日の食卓にちょうどいいパンですが、見た目は地味。過去に作ったオートミール入りのパンもブログには載せていませんでしたが、このレシピもご紹介するつもりはありませんでした。ただ、美味しいし、こういう「普通のパン」を探している人もいると思い、アップすることにしました。
もともと自宅用のパンなので、捏ねはいつものクイジナートのアタッチメントで手早く。もちろん手捏ねでも作れます。今の暑い季節なら、発酵は室温でゆっくり。発酵中は家事や仕事をしたり、猫と遊んだりしています。

今回は写真映えを狙って、卵液を塗ってオートミール、ケシの実、ゴマを振りましたが、卵もトッピングもなしで作ることも。
どうぞお好みで気楽に作ってみてください。

オートミール入りの丸パン
材料
- 強力粉 250g
- 薄力粉 50g
- 砂糖 9g
- ドライイースト 3g
- 塩 5g
- 熱湯 200ml
- オートミール 25g
- バター 25g
- 牛乳 40ml
作り方
- 強力粉、薄力粉、砂糖、塩、ドライイーストをボウルに入れ、よく混ぜ合わせておく。
- ボウルにオートミールを入れ、熱湯を注いで混ぜ、2分ほど置く。
- バターを加えて溶かし、牛乳を加えて混ぜる。生地に加える前に温度を確認し、熱すぎない(40℃程度)状態にする。
- 粉類のボウルにオートミールの混合液を加えて混ぜ合わせる。台の上に出し、グルテンの膜ができるまで15分ほど捏ねる。
- 生地が捏ねあがったら丸く整えラップをかけ、室温で約1時間くらいまたはオーブンの発酵機能で40分くらい発酵させる。時間よりも2倍くらいになる大きさを目安にする。
- 生地を10等分(約60g)または15等分(約40g)にして丸め、ラップをかけて15分休ませる。
- 表面を張るように丸め直し、クッキングシートを敷いた天板に並べる。ラップをかけ、室温またはオーブンの発酵機能で1.5倍の大きさになるまで約30分発酵させる。
- 表面に溶いた卵(分量外)を塗り、好みでオートミール、ケシの実、ゴマなどを振る。
- 220℃に予熱したオーブンで13~15分焼く。途中で天板の前後を入れ替え、焼きムラを防ぐ。焼きあがったら網の上で冷ます。
動画
ヒント
今回の動画で使っているクイジナートの捏ね用アタッチメントは本当に便利。もし頻繁に作られる方なら、いや、むしろパンは捏ねるのが面倒で……という方にこそおすすめです。


ところで、余談ですが「Frokost」はノルウェー語だけでなく、スウェーデン語でもFrukostと少し綴りは違うものの「朝食」の意味です。ところがデンマーク語では「昼食」。同じ北欧の言葉なのに、朝と昼に分かれるのがちょっと不思議ですね。

