いつぞや、塩キャラメル味のスウェーデンのクッキー「Kolasnittar/コーラスニッタル」のレシピをアップした時、スニッタルには様々な味があるのですよと書きました。
その様々な味の代表的なものはチョコレート味です。スウェーデン語でショクラードスニッタル。勘のいい人は分かりましたね。ショクラードとはチョコレートのことです。
作ろうかなと思いつつ、なんとなく躊躇していたのはショクラードスニッタルにはパールシュガーのトッピングがお約束なところです。パールシュガーとはシナモンロールに振りかけてある白いつぶつぶの砂糖で、焼いても溶けずに残り、サクサクの食感は北欧のシナモンロールには欠かせない。
私はスウェーデンで購入したものを持っているのですが、これが日本では手に入らない。飾りなしも考えたのですが、飾りがないと茶色いだけでつまらない。そこで何か代わりになるものはないかなとネットで検索したら北欧系アメリカ人が「Hundreds and thousandsが代用になる」と書いているのを見つけました。Hundreds and thousandsとはトッピングに使うカラーシュガーのことです。日本ではミニミンツとも呼びますよね。
街に出たら専門店に行こうかなと頭の片隅に置きながらいつものスーパーで買い物をしていると、お菓子コーナーにあるではないですか!今まで見た事なかったのですが…そうか!クリスマス需要か!嬉しいことにハートのシュガーと小袋でセットになっていました。
そういえば、以前フィンランドで手作りシナモンロール(コルヴァプースティ)を出された時に振りかけてあったのを思い出しました。
ただ、焼くと溶けたり色落ちしたりする可能性も考えて、保険でアーモンドダイスも用意。心配したのですが、溶けることなく色も形もきれいに残りました。セットのハートのシュガーもきれいに残っています。カラフルになって可愛い!
それではレシピです。このレシピですと天板2枚を使うので、ご自宅のオーブンの天板が1枚ならば半分量にしてもいいですよ。
ショクラードスニッタル
材料
- バター 100g 室温で柔らかくする
- グラニュー糖 110g
- 溶き卵 大さじ2
- バニラエッセンス 適量
- 薄力粉 110g
- 強力粉 40g
- ベーキングパウダー 小さじ1/2
- ココア 大さじ2
- 好みのトッピング ヒントを参照
作り方
- バターとグラニュー糖をボウルでふわっとするまで泡立てる。溶き卵とバニラエッセンスを加え更に泡立てる。
- 薄力粉、強力粉、ベーキングパウダー、ココアを別のボウルで混ぜ合わせておく。
- ①に②を半分くらいずつ加えてゴムベラで切るように合わせる。粉っぽさが残っていても良い。
- ③を台にあけ、ひとかたまりになるまで手で押すように混ぜる。捏ねないこと。混ぜ合わさったら太い棒状に丸め4等分する。
- それぞれを20cmくらいの長さの棒状に丸め、クッキングシートを敷いた天板に並べる。焼くと広がるのでそれぞれの間を充分に空ける。
- 指を使って5mm厚くらいに潰す。溶き卵を薄く塗ってトッピングを振りかけ軽く押さえる。
- 190℃に予熱したオーブンで12~14分焼く。
- 1分ほど冷まして、まだ生地が熱く柔らかいうちに包丁を使って1.5~2cm幅の斜めに切る。そのまま冷ます。冷めたら湿気ないように密封容器に入れる。
動画
ヒント
のばして切るだけなので、型のいらない簡単なクッキーです。簡単に作れるためか家庭で良く作られ、スウェーデンの人にとってはお母さんやおばあちゃんの味。
カラフルで可愛らしいので、バレンタインにもいいかも。最近は友達に配る友チョコもあるそうですね。製菓業界の思うつぼですが友達に配るなら一度に沢山作れるのでお勧めです。
寒さが厳しいこれからの季節にぴったりのチョコレートのお菓子です。簡単なのでお子さんと一緒に作ってもいいですね。
残った溶き卵はお昼ご飯に美味しくいただきました