今日の5月1日はフィンランドのヴァップ(Vappu)の日。長い冬が終わり春が訪れるのを祝って、人々は街に繰りだし公園などでピクニックをします。まあ、他にも色々あるのですが、長くなるので割愛。
このヴァップの日に食べるものがムンッキ(Munkki)という揚げパンのドーナツ。過去に何度か作っているので、今年は作るつもりはなかったのですが、朝起きてSNSに沢山写真がアップされているのを見ると、やっぱり作りたくなりました。
とはいえ、いつもと同じでは芸が無いので、ジャム入りにしようとレシピを見ると、揚げたムンッキに絞り袋を使ってジャムを詰めろとあり、道具がないので諦め。でもあらかじめ包んで揚げたものなら特別な道具はいらないしと、ムンッキポッス(Munkkipossu)に変更。
ムンキポッスは直訳すると豚ドーナツ。通常はリンゴジャムが入っているのですが、急なので用意はなく、近所からおすそ分けでもらった甘夏マーマレードと、ワッフルのために買ってあったいちごジャムの2種類を作りました。
生地は「基本の生地」を使いフィンランドサイズより一回り小さく10等分しました。ギリギリまで悩んだのですが、このサイズで良かった。フィンランドサイズだったら大きすぎた。
ムンッキポッスは四隅に耳?脚?が飛び出した形が特徴。なんだか可愛らしいし、揚げたてならこの飛び出し部分がカリカリして美味しいです。それでは作ってみましょうか。
フィンランドの豚ドーナツ
材料
- 牛乳 180㏄
- 溶き卵 20g
- インスタントドライイースト 4g
- 砂糖 40g
- 塩 小さじ½
- 粗挽きカルダモン 小さじ1~2
- 強力粉 200g
- 薄力粉 100g
- バター(マーガリン) 50g
- リンゴジャム、あるいは好みのジャム 適量
仕上げ用砂糖
- グラニュー糖 50g 細かくすり潰す
- 片栗粉 小さじ1
作り方
- 仕上げ用のグラニュー糖と片栗粉を混ぜておく。片栗粉を混ぜる事で溶けにくくなる。あればドーナツ用の砂糖を使えば溶けない。
- ボウルに牛乳を40℃くらいに温めイーストを入れて泡立てでかき混ぜる。砂糖、塩、カルダモン、卵液を順に入れてかき混ぜる。
- 薄力粉と強力粉を⅓くらいずつ加え泡立てでかき混ぜる。泡立てが重くなったら手に替えて捏ねる。全体が馴染んだらバター、あるいはマーガリンを加えて捏ねる。
- ボウルにラップをし暖かい場所で40分くらい発酵させる。
- 生地を10等分し、めん棒で4mmくらいの厚さの長方形にのばす。生地の端にジャムを小さじ1乗せ、生地を折って端をしっかりと付けたら、四隅をつまんで伸ばして豚の耳(脚?)を作る(ヒントのイラスト参照)。
- トレイに並べ乾いた布巾をかぶせて30分寝かせる。
- サラダ油を180℃に熱し2個ずつくらい入れて片面を1分~1分半ずつ、両面で2分~3分色よく揚げる。
- 温かいうちに①の砂糖をまぶす。
ヒント
ジャム小さじ1は少ないように思えますが、揚げると生地が膨らむので丁度よくなります。今日は折る方向を90度間違えて細長くなってしまいましたが、もうちょっと太目の方が形良いです。次回リンゴジャムを用意してフィリングも形もリベンジしたいのですが、この分量は二人では食べきるのが大変。明日人に会うので今回分はおすそ分けのつもりがありましたが、それが無ければ食べきるのに3、4日かかるかも~。
なんて思っていたら、夫が「美味しい!」と2個半食べていました。案外早くなくなるかな??
普通のムンッキを作りたい方はこちらのレシピをどうぞ。生地は同じです。