以前フィンランドとスウェーデンの菓子パンはほとんどが同じ生地から作られていると基本の生地をアップしました。
そこで、フィンランドのドーナツ「ムンッキ/Munkki」を基本の生地から作ってみましょう。ムンッキはドーナツと訳されるのですが実はどちらかというと揚げパン。むちっとした食感が給食の揚げパンを思い出させて懐かしい(今でも給食にあるのか?)
1年を通して食べられているフィンランドの定番お菓子なのですが、特に5月1日のヴァップ/Vappuと呼ばれる日には必ず登場するお菓子です。外に繰り出し、ムンッキとシマ/Simaという微炭酸ドリンクを飲み、北欧の遅い春をお祝いします。
以前もムンッキを作りました。今回は基本の生地を使ったので、以前のレシピよりも水分と油分多めの配合になっています。どちらでも、お好みの方でどうぞ。またサイズは前回よりも小さめにしました。小さめの方が食べやすいし、火が通りやすいので生揚げになりにくく、失敗が減ります。
基本の生地には卵なしと卵ありの2種類があり、スウェーデンはどちらかというと卵なし、フィンランドは卵ありの生地を使う傾向があります。ムンッキはフィンランドのお菓子なので、もちろん卵あり。
それでは、レシピをどうぞ。
ムンッキ
Munkki
分量 15 個分
材料
- 牛乳 180㏄
- 卵液 大さじ2
- インスタントドライイースト 4g
- 砂糖 40g
- 塩 小さじ½
- 粗挽きカルダモン 小さじ1~2
- 強力粉 200g
- 薄力粉 100g
- バター(マーガリン) 50g
仕上げ用
- 揚げ油 適量
- グラニュー糖 適量
作り方
- ボウルに牛乳を40℃くらいに温めイーストを入れて泡立てでかき混ぜる。砂糖、塩、カルダモン、卵液を順に入れてかき混ぜる。
- 薄力粉と強力粉を⅓くらいずつ加え泡立てでかき混ぜる。泡立てが重くなったら手に替えて捏ねる。全体が馴染んだらバター、あるいはマーガリンを加えて捏ねる。
- ある程度生地がまとまったら台の上にあけて15分くらいしっかりと捏ねる。
- ボウルに捏ねあがった生地を戻しラップなどで覆い、オーブンの発酵モード、あるいは暖かい場所で40分程度、あるいは2倍くらいになるまで発酵させる。
- 発酵した生地を15個に分割し、生地の表面を張るように丸める。乾いた布をかぶせて30分くらい寝かせる。
- 揚げ油を170度~180度に熱する。生地を入れて、両面をこんがりキツネ色になるまで揚げる。2~3分くらいかけて中心まで火を通す。油の温度が低すぎると油っぽく、高すぎると中に火が通らないので注意。
- 油を切ったら、熱いうちにグラニュー糖をまぶす。
動画
ヒント
粗挽きカルダモンはカルダモンの種を包丁で粗挽きコショウくらいまで刻むか、ペッパーミルで挽いて下さい。
前回のレシピよりもふわっとした生地です。
ヴァップはフィンランドでは春のお祝いの日でもあります。北欧は5月に遅い春がやってくるのです。
どこか懐かしい味がします。ゴールデンウィークのおやつにいかがでしょうか?