先日我が家で友人たちと持ち寄りのホームパーティーを開催しました。
集まった食べ物の一つにノルウェーのブラウンチーズ(brunost)がありました。チーズという名前ですが、発酵させて作るのではなく、生乳を煮詰めて乳糖をカラメル化させて作ります。なので、ちょっとカラメルっぽい甘い独特の味。ノルウェーの特産品です。

ノルウェーのブラウンチーズの定番の食べ方はワッフルにいちごジャムとサワークリームを乗せて食べること。
そこで、そこで久々にワッフルを作りました。

そんな都合良くうちにいちごジャムとサワークリームは無かったけれど、都合よくピーチメルバとヨーグルトがあった。ヨーグルトはコーヒーフィルターで水切り。
実はこの組み合わせは初めてなのですが、いやあ、ノルウェー人が大好きなの分かるわ。めちゃ、美味しいわ。
このサイトでは読んだ方が作れる、がコンセプトなので今ままでワッフルのレシピはアップしていませんでした。だって、ワッフル作るのにワッフルメーカー必要ですものね。そんなの日本の家でもっている人は稀でしょう。
でも、今回ワッフルを作るにあたって、いつものレシピメモが見つからず探しまくったので、今後の自分の備忘録代わりに書きます。もしワッフルメーカーがある方は作ってみてください。

北欧のワッフル
用意するもの
- ワッフルメーカー 北欧風に薄焼き用が望ましい
材料
- 卵 2個
- 牛乳 500㏄
- 薄力粉 350g
- 塩 二つまみ
- 砂糖 大さじ2
- ベーキングパウダー 小さじ1
- (オプション)カルダモン 小さじ½
- バニラエッセンス 適量
- バター 80g 溶かしておく
作り方
- 卵、砂糖と牛乳の半量を泡立てを使って混ぜる。薄力粉を数回に分けて加えながらかき混ぜる。残りの牛乳を加えてかき混ぜ、なめらかな生地を作る。
- ベーキングパウダー、カルダモン、バニラエッセンスを加え、かき混ぜる。生地を15分以上休ませ、溶かしバターを加え混ぜる。時間があれば冷蔵庫で更に生地が冷えるまで数時間休ませる。
- 熱したワッフルアイロンで両面をこんがりと焼く。お好みのトッピングで食べる。
ヒント
ワッフルはスウェーデンで1642年に記録が残っているほど歴史が長く、長い年月の間に家庭やお店にそれぞれのレシピが生まれています。例えば、卵入りか卵なしか、水や炭酸水を入れたり、生クリームやサワークリームを加えたり、砂糖を入れないもの、塩をいれないもの、粉や牛乳の割合も様々。
このレシピはスウェーデンの人に教わったレシピを何度か作って少しずつ変えていった『我が家のレシピ』です。私も以前はヨーグルトを入れたり、ベーキングソーダを足したり、強力粉を混ぜたりしていましたが、いろいろ用意しなくても、手元にあるもので思い立ったらできるこのレシピに落ち着きました。

ワッフルは北欧の中でもスウェーデンとノルウェーで食べられていて、スウェーデンではワッフルの日もあるほど浸透しているスイーツ。なので、スウェーデン人ってワッフル好きだよね、と思っていました。
ところが、ノルウェー語通訳の青木さんの話を聞いていると、ノルウェーでは家を訪問するとおやつに出てきたり、イベントでワッフルの屋台があったり、カフェの定番メニューだったり、朝ごはんに食べたりするとか。そういえば、ノルウェーに行った時、空港や駅や船内のカフェテリアにワッフルが売っていたっけ。スウェーデンではそんなことないし、ワッフルの日に「ワッフル食べられるところある?」とスウェーデン人に尋ねたら「うーん…ないなあ…」と拍子抜けの返事。
ワッフル=スウェーデン、と思っていたけれど、これを機会にノルウェーと思うようにするよ。
ノルウェーのブラウンチーズは最近では輸入食品店でも見るようになりました。検索していると日本でもナカシマファームという農場で2018年から作っているとあり、知らなかったので驚きました。
ノルウェー物では北欧食材のアクアビットジャパンさんが通販しています。今回のブラウンチーズもアクアビットさんのもの。
ワッフルではなく、パンケーキやトーストでもいいかも(やったことないけど)。ではでは、また!

10年くらい前にブラウンチーズを積んだトラック事故の火災が鎮火まで5日間くらいかかったことありました。ブラウンチーズ、燃料並みに燃えるらしい。