今日の6月5日はデンマークの憲法記念日(ナショナルデー)、そして明日の6月6日はスウェーデンの建国記念日(ナショナルデー)です。
スウェーデンはノルウェーと違って国を挙げてのお祭りがあるわけではないですが、これを機会に友人や離れて暮らしている家族が集まることもあり、人が集まればフィーカの国らしくお菓子が登場し、そのお菓子の定番はイチゴのケーキ『Jordgubbstårta/ヨードグッブストルタ』です。
というのも、6月のスウェーデンはイチゴの季節。夜の9時、10時まで明るい太陽の光をたっぷり浴びた真っ赤なスウェーデン産のイチゴがスーパーに、青空市場に、道路端の臨時屋台に、個人のお宅の無人販売にと、スウェーデン中にあふれかえります。日本では6月は梅雨の季節ですが、スウェーデンでは夜遅くまで日が沈まず、気温が上がる、短い夏の始まりです。(ちなみに日本では夕涼みなんて言葉がありますが、日の長いスウェーデンでは夕方が一番暑いです。)
そんなスウェーデンの夏のイチゴのケーキを作ってみませんか。レシピは色々あるのですが、北欧の人が好きなカスタードクリームを挟んだレシピです。以前も同じケーキをご紹介したのですが、分量を見直して、半端材料を残さないレシピに変えました。また、動画も撮りましたので、ぜひ作ってみてください。
なお、スウェーデンのオリジナルサイズは20人分なので、5分の1の4人分にして、直径15cmのケーキ型にしています(前回と同じ)。
スウェーデンのイチゴケーキ Jordgubbstårta
用意するもの
- 直径15cmの底が取れるケーキ型
材料
スポンジ台
- 卵 1個
- グラニュー糖 30g
- 薄力粉 15g
- 片栗粉 15g
- ベーキングパウダー 小さじ½
フィリング
- 卵黄 1個分
- グラニュー糖 25g
- 薄力粉 10g
- 牛乳 50cc
- 生クリーム 50cc
- バニラエッセンス 適量
デコレーション
- 生クリーム 150cc
- グラニュー糖 10g
- イチゴ 1パック
- 好みのナッツ、あるいはココナッツファイン 一握りくらい
作り方
カスタードクリームを作る
- 耐熱容器に卵黄、砂糖、小麦粉を入れ、泡立てを使い白っぽくなるまでしっかりとかき混ぜる。
- 牛乳と生クリームを合わせて電子レンジで30秒加熱する。(1)に少しずつ加えてかき混ぜる。
- ラップをふんわりとかけて、電子レンジで30秒加熱し、しっかりとかき混ぜる。さらに30秒加熱し、しっかりとかき混ぜる。バニラエッセンスを適量加え混ぜる。
- 出来上がったカスタードクリームの表面にラップを密着させ、上に保冷剤を乗せて、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やしておく。
土台のスポンジを作る
- 型にクッキングシートを敷く。あるいはバターを塗って小麦粉を薄くはたいておく。
- 卵と砂糖を角が立つまで泡立てる。粉類をふるいながら加え、ヘラで切るように混ぜ合わせる。
- 準備しておいた型に入れ、170℃に予熱したオーブンで20分焼く。型から出して冷ましておく。
仕上げる
- スポンジが冷めたら真ん中から横に半分に切る。
- 生クリームにグラニュー糖を加え、泡立てで7分立てにする。7分立ては、泡立てですくったら角が立つけれど、すぐにヘタるくらいの硬さ。
- 下になる方にカスタードクリームを塗り、縦半分に切ったイチゴを並べる。泡立てた生クリームを少し乗せてイチゴを覆う。
- 残りの半分のスポンジを被せて、泡立てた生クリームで覆う。※ここでいったん冷蔵庫で冷やすとその後の作業が楽になります。
- 側面に砕いたナッツやココナッツロングなど、お好みの種類を手のひらを使って貼り付ける。
- 上にイチゴを飾って、出来上がり!
動画
ヒント
電子レンジでカスタードクリームを作るとき、以前は材料を全て合わせてから電子レンジにかけていたのですが、最近は牛乳を別に温めてから加えるようにしています。そうすると電子レンジにかける時間と回数が少なくなって温めすぎて卵が固まるなどの失敗が減る気がする。また、今回はカスタードを作ったときに残った卵白でメレンゲを作って飾りに使いました。メレンゲの作り方は下記リンク先をご覧ください。
6月にはスウェーデン人にとって、もしかしたら建国記念日よりも大切な日があります。1年で一番日が長い日を祝う夏至祭です。夏至祭にはそれこそ家族や友達が集まり、飲んだり食べたり、夜中まで明るい夏の日を祝います。そして、もちろん出されるのはイチゴのケーキ。
北欧のイチゴは中まで真っ赤で美味しいです。きっと来年には自由にスウェーデンに行けるようになっていると思うので、ぜひ6月に行ってイチゴを味わってきてくださいね。
手順が多いので夫を500円で雇って助手をしてもらいました。