先日のシナモンロール作り実況中継の際に使ったピザカッターが便利だったのでIKEAに買いに行きました。ところが新商品のピザカッターとの入れ替えの狭間ということで在庫なし!タイミング悪し。あてどなくキッチンコーナーをウロウロしているとマフィン型が目に入りました。そういえば、ケーキ型は不必要なくらいの数を持っているのに普通のマフィン型を持っていず、前からあればいいかもなあと思っていたので、安さに惹かれて衝動買い。
さて、なにから作ろうかとスウェーデンのお菓子の本をめくって、キャロットマフィンに決定。子供の頃よく母とキャロットケーキを作ったので、懐かしさのあまりついつい反応してしまいます。あとで気が付いたのですが、キャロットマフィンは表紙にも採用されていました(一番右)。
キャロットケーキの歴史は古く、起源ははっきりとはしていません。糖分の多いニンジンを高価な砂糖の代わりに使うレシピは中世から存在していたそうですが、料理本に記録が残っているのは1814年のフランス。その後、イギリスで第二次世界大戦中に砂糖不足を補うためキャロットケーキ人気は復活を遂げました。思い返せば母と作ったのはスパイスを何種類も使ったイギリス風のキャロットケーキ。一方スウェーデンのキャロットケーキに使うスパイスは大抵の場合はシンプルにシナモンだけ。
最初は砂糖の代用としてのニンジンを使っていましたが、砂糖が簡単に手に入るようになった現在では「健康的な」イメージが根強い人気の一つになっているようです。砂糖も油もクリームチーズも使っているけど、ニンジンとナッツが入っているから実質カロリーゼロですね!
まあ、それは冗談としても、オリジナルレシピの生地から油も砂糖も減らし、アイシングに使うバターをカットしてレモン汁を加えました。多少はカロリーオフになったし、かえって日本人向きの軽いレシピになったのではないかと思います。
それでは、作り方です。
キャロットマフィン
材料
- 卵 1個
- 砂糖 60g
- サラダ油 大さじ3
- クルミ 25g 粗く刻む
- ニンジン(皮を剥いた状態で) 70gくらい
- 薄力粉 50g
- ベーキングパウダー 小さじ½
- ベーキングソーダ(重曹) 小さじ½
- シナモンパウダー 小さじ1
フロスティング
- クリームチーズ 60g
- 粉砂糖 大さじ4
- レモン汁 小さじ1
作り方
- ニンジンの皮を剥きチーズおろしでおろす。水分を軽く切っておく。
- 卵と砂糖を淡い黄色でふんわりとした状態になるまで泡立てる。かき混ぜながらサラダ油を少しずつ加える。
- 刻んだクルミとおろしたニンジンを加え混ぜる。
- 粉類(小麦粉、ベーキングパウダー、ベーキングソーダ、シナモンパウダー)をザルなどを使いふるいながら加え、ゴムベラでさっくりと混ぜる。
- スプーンを使ってマフィン型に均等に入れる。マフィン型にはバター(マーガリン)を塗っておくか、紙のマフィンカップを使う。
- 200℃に予熱したオーブンで20分焼く。串を刺して生地が付いてこなければ焼き上がり。
- 焼いている間にフロスティングの材料を混ぜておく。
- マフィンが冷めたらフロスティングを塗る。上にミントの葉やクルミを乗せるとかわいい。
動画
ヒント
焼き上がりの大きさはこれくらい。あまり膨らみませんでしたが、見本の写真も上部が平たいので、これで正解でしょう。
断面はなんとなくニンジンがあるかな、という感じです。
見た目と違って、ふわっと軽い生地です。サラダ油を使っているからかな。そういえば、キャロットケーキはサラダ油を使うのがお決まりです。どうしてバターでなく油なのか、調べたたところ様々な説があるのですが、どれも今一つ説得力がなく決定打にかけていました。ただ、サラダ油を使うと冷蔵庫に入れておいても固くなりません。もしかしたら、ニンジンを使うレシピのため、冷蔵庫保存する可能性があるからかも知れませんね。
チーズおろしは北欧ではチーズだけでなく、野菜を刻むのによく使います。サラダはもちろん、ヤンソンの誘惑のじゃが芋の千切りにも使います。便利なので一つ持っているといいかと思います。