スウェーデンのロールケーキの黄金比 Rulltårta

北欧食材のアクアビットジャパンさんで賞味期限が近くなっているイチゴジャムがセールになっていたので買ったのが7月のはじめ。すでに開けているジャムやマーマレードを先に使っているうちに、気が付けば8月22日の賞味期限を過ぎていました。

ジャムを一気に沢山使う何か…ロールケーキかな。スウェーデンにはイチゴジャムを巻き込んだ定番のロールケーキ「rulltårta/ルールトルタ」があります。

というわけで、手元のスウェーデンのレシピ本を3冊を開けると驚いたことに3冊ともほぼ同じ配合でした。

卵3個、グラニュー糖1カップ(200cc=170g)、小麦粉1カップ(200㏄=120g)、ベーキングパウダー小さじ2、牛乳50㏄。ジャム200cc。ベーキングトレイの大きさ30cm×40cm。どうやら、これがルールトルタの黄金比のよう。

ただ、我が家のロールケーキ用のベーキングトレイ、というかそもそもローストチキン用に買ったものが、25cm角なので2/3量で作ることにしました。きっちり計って、卵2個、グラニュー糖2/3カップ、小麦粉2/3カップ、ベーキングパウダー小さじ1.5、牛乳33cc。

作り方は以下の通りです。今回は動画なしなので、写真を多めに撮りました。

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スウェーデンのロールケーキ

作り方

  • ベーキングトレイにクッキングペーパーを敷く。
  • 砂糖と卵をもったりとするまで泡立てる。
  • 2)に小麦粉とベーキングパウダーをさっくりと混ぜ込む。牛乳を加え泡を潰さないように切るように混ぜる。
  • トレイに生地を流し平にならす。
  • 別のクッキングペーパーを広げ、グラニュー糖をまぶしておく。(白に白なので良く見えませんが。)
  • 250℃に予熱したオーブンで5分くらい焼く。コンベクションオーブンの場合は200℃。
  • 焼きあがった生地をグラニュー糖をまぶしてあったペーパーの上にひっくり返して置く。
  • 紙をはがし、すぐにジャムを塗る。
  • 紙を持ち上げながら丸める。紙で包みながら形を整えて包んだまま冷ます。
  • 冷めたらこんな感じです。

ヒント

今回は生地の量に対して型が少し小さく厚みがあるので、プラス2分余分に焼きました。

内側に生クリームを巻き込む場合は生地が冷めてから巻くので、どうしても硬くなっていてヒビが出来がちです。ヒビを入れさせないために、冷ますときに天板をかぶせたままにするとか、生地に切れ目を入れるとか、温かいうちに巻いて冷まし巻き癖を付けておくとか、シロップを打つとか様々な工夫がありますが、この場合は温かく柔らかいうちに巻いてしまうので、まずヒビが入る失敗はないでしょう。

トルフォークゴードのジャムの色があまりにも自然で餡ロールに見えてしまっていますが、味は本当に美味しいです。

スウェーデンの人は輪切りにしたロールケーキにホイップクリーム(砂糖なし)とベリーを乗せる食べ方も大好きです。

スウェーデンでなくフィンランドの毎年訪問するお店で、オーナーさんのお母さんが作る、ロールケーキにホイップクリームとベリーを乗せたデザートを何度かいただいたことがあります。

「わー!お菓子のリサイクル!お母さんナイスアイデア!」と毎回感心していたのですが、お母さんの発案ではなく、昔から作られているお菓子だったのですね。

苦労して内側に生クリームとフルーツを巻き込まなくても上に乗せればいいのよ。口に入れば一緒じゃない(平野レミの声で読んで下さい)。

乳製品とベリーが豊富な北欧らしいアレンジとも言えます。市販のロールケーキを使えばもっと簡単に完成(このブログの意味は…?)。

甘いケーキですが、砂糖の入っていない冷たいホイップクリームは案外さっぱりとしていて、更にベリーの酸味が加わると、不思議にあっさりといただけます。確実にカロリーはアップしているのに。恐ろしい。

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