フィンランドの夏の定番ブルーベリーパイ『ムスティッカピーラッカ』

知っている人は知っている、本業のブログ『Fukyua通信』で常にアクセス上位にあるのが、フィンランドのブルーベリーパイのレシピです。本業にまつわるビンテージの話もそれなりに時間をかけて丁寧に書いているつもりなのですが、レシピ記事のアクセスにいつも負けている…美味しいものには太刀打ちできず（バッタリ）。

まあ、それはともかく、フィンランドの家庭では必ず作られている（と思う）ブルーベリーパイ、 フィンランド語でムスティッカピーラッカ/mustikkapiirakka。フィンランドのお菓子は他の北欧諸国でも似たものはあるのですが、このムスティッカピーラッカはフィンランド以外では見たことないような気がします（ちゃんと調べていないから分からないけど）。

フィンランドではパン（プッラ）を土台に作るブルーベリーのお菓子が昔から作られていました。このペイストリー生地に砂糖で味付けしたサワークリームとベリーの具で作るパイのレシピが広がったのは1980年代ごろからのようです。『Mamman marjapiirakka（ママのベリーパイ）』の名で家庭科の教科書に掲載されたため全国で作られるようになったとか。レシピを見て頂くと分かると思いますが、土台の配分がパウンドケーキに近く、柔らかいケーキ生地になっているのが特徴です。

何度も繰り返し作っているお菓子ですが、今回アップするにあたってレシピを見なおして、サイズを小さく、甘さを控えめにしました。なお、フィンランドでは発酵乳であるケルマヴィーリ/kermaviiliを使うのですが日本では手に入らないので代用でサワークリームを使っています。では作ってみましょう！

実は当初フィンランドで使われるケルマヴィーリ/kermaviiliの代用に今までのサワークリームではなく、試しにギリシャヨーグルトで作ってみました。ギリシャヨーグルトは熱に強くヨーグルトのように焼いても分離しません。またギリシャヨーグルトの方がケルマヴィーリに近いと聞くし、何よりサワークリームよりもカロリーが低いのが魅力（ケルマヴィーリもカロリーが低い）。

まあ、結論から言うとギリシャヨーグルトは失敗でした。森永のパルテノを使ったのですが、水分が多すぎて土台がベタベタになってしまった。諦めて2回目はいつも通りサワークリームにしたものの、やっぱり心残り。日本でも水分の少ないもっと硬いギリシャヨーグルトを作っているメーカーもあるそうなので、もしかったいギリシャヨーグルトが手に入ったらリベンジするつもり。

いや、その前にケルマヴィーリが実際どんなものかフィンランドに行って確認するのが先かしら。

ネットの食べ比べレポートを見ると、日本ギリシャヨーグルトのアテナは固いようです。見かけたら買ってみます。