先月撮影を行った『北欧テイストの部屋づくり』が発売されました。
撮影をした、という記事でも書きましたが、本業抜きの純粋にレシピと調理だけのお仕事でした。(え?本業が何か分からない?)
今年のマリメッコ70周年に合わせて『マリメッコとスイーツで気分を上げよう』の特集です。雑誌は年3回発行で秋まで販売されるので夏のイメージと秋のイメージでお菓子を作りました。
夏は北欧らしくベリーのお菓子にしました。一つはイチゴのチーズケーキ。フィンランドではフレッシュなイチゴや市販のイチゴピューレを使うのですが、日本で手に入りやすいイチゴジャムにして気軽に作っていただけるよう工夫しました。土台のチョコレートクリームクッキーが味のアクセント(フィンランドではドミノというお菓子を使います)。もう1品は定番のベリースープ「キーッセリ」。こちらもフレッシュベリーでなく手に入りやすい冷凍ベリーにしています。
秋はリンゴの焼き菓子にしています。秋のスウェーデンは庭という庭のリンゴが実り「自由にお持ち帰り下さい」と庭先に置いている家もあるほど、秋=リンゴ。スウェーデンのハッセルバックポテトをリンゴにアレンジしたハッセルバックエップレンにしました。リンゴに切り目を入れて生地を振りかけて焼くだけの簡単スイーツ。伝統的なお菓子ではなく、スウェーデンの新しい家庭のお菓子です。
今回レシピのお仕事で実感したのは材料の入手のタイミングの難しさ。最初に企画を頂いたのが5月だったので、北欧の夏を象徴するイチゴのお菓子にしようとすぐに思いつき、試作も順調だったのですが、撮影した6月には自由が丘中のスーパーを巡っても販売していない状態。ようやく近所の高級スーパーで2パックだけ手に入れました。今はもうどこにも売っていないのかな。ただイチゴは単な案る飾りなので、何を使って下さってもいいです。
そしてリンゴのお菓子には紅玉を使ったのですが、こちらも今はあまり見かけなくなっています。盛夏の今はニュージーランド産のジャズが紅玉と入れ替わって入っていますね。すぐに作るならジャズをお使いになればいいと思いますし、あと数か月待っていただければ紅玉が市場に戻るでしょう。
本のご購入はこちらからどうぞ。
イチゴのチーズケーキは試作に1台、本番用に直径18cmと15mの2台作っています。
「掲載誌『北欧テイストの部屋づくり no.33』北欧菓子とマリメッコ70周年」への1件のフィードバック