写真のハンバーガー、美味しそうでしょ?

でも、今回のレシピはハンバーガーそのものではなく、そのパティの上にちょこんと乗っている赤いもの。そう、紫玉ねぎの甘酢漬け、「picklad rödlök(ピックラッド・ロードローク)」の作り方です。
先週のこと。夫に「紫玉ねぎを買ってきて」と頼んだら、3個入りの袋を買ってきました。必要なのは1個だけだったので、2個余ってしまった。
それからというもの、冷蔵庫に紫玉ねぎがずっと居座り続け…。このままだと使い切れずに終わってしまいそうだったので、重い腰をあげて“日持ちする料理”にすることにしました。
そこで思い出したのが、スウェーデンの定番保存食「picklad rödlök」。rödlökは紫玉ねぎのことで、直訳すると赤玉ねぎです。紫ではなく「赤」と言うのは英語と同じですね。

サッパリと甘酸っぱく、サラダやサンドイッチ、もちろんハンバーガーのトッピングにもぴったり。肉料理ならミートボールやミートローフの付け合わせにも使えますし、グリルやフライの魚料理にもよく合います。クリームチーズと合わせてクネッケブロード(堅焼きの薄焼きパン)にのせても美味しい。冷蔵庫にストックしておくと、いつもの料理に一味違う変化を加えることができます。

レシピは簡単で、酢・砂糖・水を混ぜたマリネ液にスライスした紫玉ねぎを漬けるだけ。あらかじめ玉ねぎを水にさらしたり、マリネ液を火にかける必要もありません。
あえてコツをあげるなら、スウェーデンでは酸度12%の専用酢(ättika)を使うのが一般的ですが、日本ではなかなか手に入らないので、ここでは市販の米酢で代用するのですが、米酢の酸度は約4%なので、量はスウェーデンのレシピの約3倍に。その分、水を減らしています。そして、びっくりするほどの砂糖を使いますが、これくらい入れた方が断然おいしく仕上がります。
それではレシピです。

紫玉ねぎの甘酢漬け
用意するもの
- 適当な大きさの保存瓶
材料
- 紫玉ねぎ 500g(今回は2個使用)
- 米酢(またはお好みの酢) 300cc
- 水 100cc
- 砂糖 160g
作り方
- 紫玉ねぎは薄くスライスする。
- ボウルに酢・水・砂糖、砂糖を入れ、砂糖が溶けるまでかき混ぜる。
- 消毒した保存瓶にスライスした玉ねぎを保存瓶に入れる。
- 冷蔵庫で保存する。半日〜1日置くと味がなじみ、鮮やかな赤紫色に変わる。
ヒント
ちなみに、紫玉ねぎはタイのヤムウンセンを作るために買ったものでした。やっぱり真夏には暑い国の料理が食べたくなりますよね。
……あ、もちろん北欧料理だって忘れないで下さいね!