京都のフィンランドカフェ「ポーヨネン」ではフィンランドのNatural Nordicの製品を取り扱っています。Natural Nordicは食品パウダーの製造メーカー。フィンランドの自然の食材、ベリー類、きのこ類、ハーブを無添加のまま乾燥させ、パウダー状にした面白い製品を作っています。パウダーにすることで豊かな栄養が損なわれないそう。
先日行った時、たまたまフィンランドから帰国中のライターの靴家さちこさんと一緒になりました。彼女はNatural Nordicのプロモーションも担当しているとか。どれか一つ試してみませんかと尋ねられたので、数種類の中からリンゴンベリーにしました。ビルベリー(ブルーベリー)やブラックカラントは日本でもジャムが手に入るし、シーバックゾーンは希少ですがあまり一般的ではない。リンゴンベリーを選んだ理由は、日本では手に入りづらいのに北欧では実によく使うベリーだからです。
最初は焼き菓子にどうかなと思ったのですが、聞くと加熱すると変色するので、現地でもローケーキ(非加熱ケーキ)か、お粥やヨーグルトにかける使い方が多いとか。
なるほど、そうなると菓子なら生クリーム、ホワイトチョコレート、サワークリームやクリームチーズ、ヨーグルトなど白い食材に混ぜるのがいいでしょう。色々考えていると、ふと10年くらい前にフィンランドの定宿で宿主さんが出してくれた手作りのラハカとリンゴンベリーのデザートを思い出しました。
ラハカはフィンランドの発酵乳の一つ。このラハカにベリーを混ぜたデザートはフィンランドでは家庭の味として作られます。これをリンゴンベリーパウダーで作ってみよう。ラハカの代用には今までサワークリーム、ギリシャヨーグルトを使っていました。今回は100gずつ小分けして冷凍してあるクリームチーズがあるのと、常備している雪印の生クリームがあるので、これを使うことに。
雪印のフレッシュ北海道生クリームは賞味期限が90日と長いので冷蔵庫に一つか二つは入れておくようにしています。
また、イベントの時に用意した業務スーパーで買ったスウェーデン製のジンジャーブレッドが少し残っているので土台に使うことに。これは私だけのアイデアではなく、チーズケーキの土台にジンジャーブレッドを使うレシピはスウェーデンやフィンランドでも見られます。
業務スーパーのジンジャーブレッドは沢山入って500円もしないリーズナブルなお菓子なのですが、近くにない人は手に入りやすいスウェーデンのアンナジンジャービスケットで大丈夫。以前は限られたお店にしかなかったのですが最近は取り扱っているお店が増えてきました。
材料があれば10分もあれば完成する簡単なチーズケーキです。
リンゴンベリーチーズケーキ
材料
- クリームチーズ 100g 室温に戻す
- 砂糖 40g
- 生クリーム 100㏄ 脂肪分40%程度
- Natural Nordic リンゴンベリーパウダー 大さじ1
- ジンジャーブレッド 7枚(35g)
作り方
- クリームチーズと砂糖を泡だて器で柔らかくなるまで混ぜる。生クリームを数回に分けて加えて混ぜる。
- 生地がぽったりと重くなったらリンゴンベリーパウダーを振るい入れて混ぜる。
- ジンジャーブレッドを½枚残し、残りを小さく割ってグラス2個に分けて入れる。
- ④の上に③を入れる。
- ジンジャーブレッド½枚分を細かくし上に振りかける。リンゴンベリーパウダー(分量外)を少し上に振りかけて飾る。
- すぐに召し上がるか、冷蔵庫で冷やしてからでもいい。
動画
ヒント
簡単なのに見た目が華やかで来客にも喜ばれます。小さく作って食後の一口デザートにもいいでしょう。
ジンジャーブレッドのスパイスの風味が甘酸っぱい味によく合います。
底のジンジャーブレッドは大きめに割った方がザクザク感があって食感のアクセントになります。
あっという間に北欧の味。どうぞお試しくださいね!
今は海外からの通販でしか手に入らないのですが、いずれ日本のウェブショップも出来る、かも知れない(日本の販売サイトが準備中になっているので)。またポーヨネンさんだけでなく、日本のショップにも取り扱いがあると思います。詳しくはNatural Nordicのサイトの問い合わせからどうぞ。日本語にも対応しています。
リンゴンベリーパウダーを振るわないで入れたらダマになってダマを潰すのがめっちゃ時間かかった。