最近、次のワークショップの会場を探していた時に、オーブンを使わずにパンを作るワークショップを偶然見つけました。なるほど、日本ではオーブンがない家庭もあるので、これは良いアイデアかもしれません。
それならば、北欧のシナモンロールもフライパンで作れるのでは?と考えました。北欧ではサマーハウスで夏を過ごすのが一般的ですが、電気やガスがないサマーハウスも珍しくありません。夏の間は夜10時、11時頃まで明るいので、電灯が無くても困らないのです。
そこで、スウェーデン語で検索してみたところ、アウトドアで作るシナモンロールのレシピを発見しました。なんと、シナモンロールを屋外でも楽しもうという発想!本当に北欧の人はシナモンロールが大好きですね。そのレシピでは市販のピザ生地を使っていました。
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ちなみに、日本の市販のピザ生地といえば、すでに焼かれて丸い形をしているものを思い浮かべるかもしれません。でもスウェーデンのピザ生地は生の状態で四角い形をしており、巻いてある生地を天板に広げて具をのせ、焼き上げるスタイルです。考えてみれば、ピザが必ずしも丸い必要はないですよね。オーブンの天板にピッタリサイズなら手間なしです。
おそらく誰かが、このピザ生地にシナモンシュガーとバターを塗り広げ、巻いて切ればシナモンロールになるのでは?と思いついたのでしょう。そして、それをオーブンではなくフライパンで焼けば、アウトドアでもシナモンロールが作れるというわけです。
なるほど!このアイデアをインドアで試してみることにしました。ただ、日本ではスウェーデンのような市販のピザ生地が売られていないため、自分でピザ生地から作ることにしました。せっかくなら、カルダモンを入れて本場のシナモンロールに近づけましょう。
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ピザ生地ベースなので油脂はほとんど入りませんが、その代わりフィリングのバターはたっぷり使います。フライパンで焼いていると、バターが溶けてパンの表面をカリカリにしてくれるのが魅力です。さらに、仕上げにグラニュー糖を振りかけてひっくり返し、カラメライズさせることで、よりカリカリ感を楽しめるようにしました(これはお好みで!)。
では、フライパンで作る北欧風シナモンロールのレシピをご紹介します。
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フライパンで作る北欧シナモンロール
用意するもの
- 直径24cmのテフロン加工のフライパン
- 麺棒
材料
- 強力粉 125g
- イースト 3g
- 砂糖 小さじ½
- ぬるま湯 80㏄
- 粗挽きカルダモン 小さじ½
- サラダ油 大さじ½
- 塩 小さじ½
- シナモン 大さじ¼
- バター(マーガリン) 25g
- 砂糖 15g
作り方
- 強力粉の半量、イースト、砂糖、カルダモンを混ぜ、ぬるま湯を加えて木べらでしっかり混ぜる。
- 残りの強力粉、塩、サラダ油を加えてさらに混ぜ、台の上で約10分こねる。
- こねた生地を丸め、テフロン加工のフライパンに乗せ、蓋をして弱火で30秒加熱し、火を消して30分発酵させる。この間にバター、シナモン、砂糖を混ぜておく。
- フライパンの上で軽く潰してガス抜きをし、丸め直して蓋をして5分休ませる。
- 打ち粉を振った台の上に生地を出し、麺棒を使い16cm×30cmに伸ばす。シナモンシュガー(バター、シナモン、砂糖を混ぜたもの)を塗る。
- 生地を短い辺から巻き、2cm幅にカットして8個に分ける。
- 24cmのフライパンに間隔をあけて並べ、蓋をして弱火で30秒加熱し、火を消して15分発酵させる。
- 再度火を点け、ごく弱火で8~10分焼き、ひっくり返して蓋をし裏側を7~8分焼く。
- 仕上げにグラニュー糖(分量外)を振ってひっくり返して溶けるまで熱し、カラメライズさせてもOK。
動画
焼きたてのフライパンシナモンロールは、表面はカリカリ、中はふんわり。本当にフライパンで作れるのか心配でしたが、生焼けにならず中まで火が通り安心しました。オーブンのない家庭はもちろん、アウトドアでも楽しめるレシピです。
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アウトドアの時はポリ袋の中で捏ねる方法がいいでしょう。ポリ袋で作る生地作りについては下記のレシピをご参考ください。
オーブンで焼いたものと同じではないですが、これはこれでとっても美味しい。ぜひ試してみてください!
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