フィンランド料理、と言えばだれもが真っ先に思い浮かべるかも知れない、サーモンスープ。フィンランド語でロヒケイット(Lohikeitto)。とっくに取り上げていると思いきや、今までレシピをアップしていないことに気が付きました。定番すぎて他にもレシピがアップされているし、今さら感があったからかも知れません。
ロヒケイットはフィンランドの定番だけに多くの人がレシピをアップしています。家庭ごとにレシピがあると言う人もいますが、基本的にはスープで野菜を煮て、サーモンと牛乳またはクリームまたはその両方を入れて、塩こしょうで味を調え、ディルを振りかける流れ。
特にコツらしいコツもない簡単なスープですが、じゃが芋やサーモンがスープの中で身崩れしてしまったり、サーモンがぱさぱさとしてしまう事があります。それを防ぐために少しコツがあります。コツと言っても簡単で、最初の野菜をぐらぐらと煮ないことと、サーモンを加えたら火を止めてしまうこと。サーモンを入れたら弱火で火が通るまで煮るレシピもありますが、サーモンは予熱で火が通るから止めてしまって大丈夫。その方が身崩れなくふっくらと仕上げります。
それではレシピをどうぞ。
ロヒケイット(フィンランドのサーモンスープ)
材料
- サーモン(皮・骨なし) 250g~300g 刺身用が便利
- 水 500cc
- 固形コンソメ 1個 あればフィッシュコンソメ
- 月桂樹の葉 1枚
- (あれば)オールスパイス 5粒
- 玉ねぎ(小) ½個
- にんじん 100g
- じゃが芋 300g
- 生クリーム(35%) 100㏄
- 塩こしょう 適量
- バター 大さじ1
- ディル 適量
作り方
- サーモンは骨と皮を取り除き一口大に切る。あらかじめ骨と皮の無い刺身用が便利。
- 玉ねぎはみじん切り、にんじんは皮を剥いて5mmくらいの輪切り、じゃが芋は一口大に切る。
- 厚手の鍋に水と月桂樹の葉、オールスパイス、玉ねぎ、にんじん、じゃが芋を加え火に掛ける。
- フツフツとして来たら弱火にし、野菜に火が通るまで15分くらい煮る。
- 生クリームとサーモンを加え強火にし、沸騰直前になったら火を止めて蓋をし、サーモンに火が通るまで数分置く。
- バターを加える。味をみて塩とこしょうで味を調え、器に盛りみじん切りにしたディルを振りかける。ライ麦パンと一緒に食べる。
動画
ヒント
具がサーモンだけならロヒケイットですが、白身魚を使えばカラケイット(カラは魚の意味)になります。作り方は全く同じですので、サーモン以外でも作ってみて下さい。
ロヒケイットにはライ麦パンを添えるのが現地の食べ方です。いつもは下のリンク先にある甘いクイックライ麦パンを添えています。
今回はクックパッドにある「フィンランドのライ麦パン」を作りました。このパンについては前回のポロリモネッロの時に書きましたね。
フィンランドのライ麦パン by karviainenスウェーデンでもフィンランドでもスープに加える玉ねぎはみじん切りにすることが多いです。玉ねぎは具ではなく香草とか出汁扱いなんだろうなと以前Xでポストしたら、エストニア料理屋さんが同意したので、エストニアもそうみたい。
簡単で美味しいフィンランドのスープをレパートリーに加えてみてはいかがでしょうか?