今日はクリスマスイブ、北欧は24日がクリスマスの本番なので、クリスマス当日ということになります。
昨夜、クリスマスの資料を眺めてながら、フィンランドのクリスマスパン「ヨウルリンプ/Joululimppu」作ってみようかなあと思い立って、夜中のベイキング。ヨウルはフィンランド語でクリスマス、リンプはパンなので、まんまクリスマスパンの意味です。
今まで作ったことなかったのは、このサイトで紹介したスウェーデンの甘いライ麦パン、ログカーカ/Rågkakaとほとんど同じだから。
違いは表面にシロップが塗ってある点くらいかと思っていたのですが、改めてレシピを見ているとこっちは油分が入らないんだ、面白いなと(入るレシピもあります)。それと牛乳ではなくピーマPiimäというフィンランドのサワーミルクを使う点も興味を惹かれました。もっともピーマは手に入らないので、今回は牛乳に酢を加えてピーマの代用としています。
生地にはオレンジピールを入れて華やかな香りにするのも興味が湧く。以前、スウェーデンのサフラン入りのロールパンにオレンジピールが入ったものを食べて美味しかったのを思い出しました。今回、たまたまクリスマスにグロギを作ろうとオレンジを買ってあったのも、作ろうかなという気持ちを後押し。作ってみたらなかなか面白かったです。面白かったって変かな。でも作るのが好きな人って、過程が好きとか、そういうところありますよね(共感してもらいたい)。
さてさて、それではレシピをどうぞ。
ヨウルリンプ/Joululimppu
用意するもの
- シロップを塗るための刷毛
材料
- 牛乳 240㏄
- 酢、またはレモン汁 大さじ1
- ドライイースト 8g
- 塩 小さじ½
- パン用ミックススパイス (後述)大さじ½
- モラセスシロップ 大さじ3 黒蜜でも可
- オレンジの皮すり下ろし 小さじ1
- ライ麦粉 90g
- 薄力粉 60g
- 強力粉 180g
表面に塗るシロップ
- モラセスシロップ 小さじ2 黒蜜でも可
- 水 小さじ2
作り方
- 牛乳に酢(レモン汁)を加え、5分ほど置く。表面に塗るシロップの材料を混ぜておく。
- 電子レンジで①を40℃くらいに温め、大き目のボウルに入れる。ドライイースト、塩、スパイス、モラセスシロップ、オレンジの皮すり下ろしを加えて、木べらでよくかき混ぜる
- ②にライ麦粉、薄力粉、強力粉を徐々に入れて、木べらで5分ほどしっかりと混ぜる(ベタベタした生地なので手で捏ねられません)。
- ボウルにラップをし、33℃くらいの温かい場所で1時間、2倍くらいになるまで発酵させる。
- 台に打ち粉をし、生地を台の上に取り出す。生地にも打ち粉をし、軽く捏ねてからドーム型の丸い形に整える。生地の下の方を手の平の側面でろくろを回すようにするときれいな形になる。
- クッキングシートを敷いた天板に乗せ、乾いた布巾をかぶせて33℃くらいの温かい場所で30分発酵させる。
- 発酵が終わったらフォークで全体に穴を開ける。180℃に予熱したオーブンに入れる。
- 20分たったらオーブンを開けてシロップを塗る。10分ごとにオーブンを開けてシロップを塗り、全体で45分焼く(オーブンの焼き時間を45分に設定して、キッチンタイマーでシロップを塗る時間を計りながら焼くと良い)。
- 焼き上がったら網の上で冷ます。食べるときは薄く切ってバターやチーズを乗せたり、そのままでもどうぞ。
ヒント
シロップを塗るタイミングですが、私は5分ごとに塗った(全部で5回)のですが、そんなに頻繁に塗らなくて良さそうだったので、レシピは10分ごと(全部で3回)に変えています。やはり、シロップなので焦げやすいかと思います。焦げてきたらアルミホイルをかぶせると良いとレシピにありましたが、ベタベタしているので引っ付いてしまって失敗するのが目に浮かぶ。
私はビルトインオーブンで庫内が広いためか焦げませんでしたが、庫内が小さいオーブンレンジの場合は特に焦げやすいかも知れません。その場合は焼き上がる5分ほど前に1回シロップを塗るだけがいいかも(そういうレシピもあります)。
シロップを塗るので、表面が艶々になります。焼いてしばらくたつとベタベタしてきますが、やがて乾いてくるので大丈夫。
さて、このクリスマスパンのポジションですが、フィンランドのクリスマスに食べるデザートランキングで7位に入っていたというので、食事用というより食後用なのかな。ちなみに、そのデザートランキングにはチーズも入っていたので、甘いものということでなく、食後に食べるものくらいの意味です。
甘いパンなので、スモークサーモンのような魚介類のしょっぱい具やサーモンスープ(ロヒケイット)に合いそう。
でもクリスマスにフィンランドに行ったことないから、はっきりと分からないや。教えて、フィンランドに詳しい人。