知っている人は知っている。実は北欧料理のレシピ本を出したいと毎日コツコツ作っていることを。現在の進捗はこんな感じ。メインが(大体)終わってパンに入りつつあります。
このレシピ本に、Kindle版『北欧のおやつとごはん 1』でご紹介していたライ麦パンを掲載しようと見直したら、粉の分量が全部ccで書いていました。今は全てのレシピを日本の習慣に合わせて重量にしているのですが、この当時はオリジナルのまま容量で書いていました。
これが参考にしたレシピ。分量は日本に合わせて調整しました。
スウェーデンではこのパンの事をしばしば『Rågsiktskakor』と言います。rågsiktが何か分からなかったので調べると、あらかじめ小麦粉60%とライ麦粉40%で混ぜてある粉のことでした。スウェーデンの製粉メーカーSaltå Kvarnの製品がこちら。
ちなみにSaltå Kvarnは全商品のパッケージがレトロでおしゃれで、スーパーで見ると色合わせの参考になりそうでついつい毎回撮影してしまう。
スウェーデンではこのrågsiktを使って手軽に作るのだそう。日本では手に入らないのでライ麦粉と薄力粉と強力粉を混ぜて作りました。また、Kindle版では容量だったレシピを重量に変えてレシピを作り直しました。
スウェーデンのライ麦パン
材料
- ドライイースト 7g
- バター 30g
- 牛乳 250cc
- 塩 小さじ1/2
- モラセスシロップ 大さじ3 黒蜜・蜂蜜でも可
- パン用のスパイス 大さじ1/2
- ライ麦粉 170g
- 強力粉 130g
- 薄力粉 130g
作り方
- 牛乳を40℃くらいに温める。バターを溶かす。大きなボウルにドライイーストをいれ、温めた牛乳とバターを注ぎ泡立てでよく混ぜる。塩、モラセスシロップ、スパイス、半量のライ麦粉を加え、更に混ぜる。残りのライ麦粉、強力粉、薄力粉を徐々に加え、最終的に全部入れてかき混ぜる。
- 泡立て器を手に変えて、ボウルの中で滑らかになるまで10分ほど捏ねる。ボウルの中で捏ねづらい場合は打ち粉をした台の上で捏ねる。丸くまとめてボウルに入れ、ラップをかぶせ、倍の大きさになるまで30分から1時間発酵させる。
- 発酵した生地を半分に分ける。それぞれを滑らかになるまで30秒ほど捏ね、直径13cmくらいの円盤型に成型する。クッキングシートを敷いた天板に乗せ、乾いた布をかぶせて2倍くらいになるまで30分から1時間発酵させる。
- 生地が発酵したらフォークで軽く穴をあける。200℃に予熱したオーブンで30分焼く。焼きあがったら熱いうちに水を塗る。
ヒント
せっかくふっくらと発酵した生地に穴をあけてガスを抜くのがもったいない気がしたのですが、北欧では目の詰まったパンが好まれるのがその理由でしょうか。
パンは夕食のメインと共に、というより朝食に薄くスライスしてチーズやハムを乗せたオープンサンドにして食べることが多いです。なので、ふんわりとした生地よりもしっかりとした方が向いているのでしょうね。
甘味があるので、チーズとハムのような塩気のある具が合います。
バターを塗るだけでも美味しいです。朝ごはんにどうぞ。