スウェーデンでは夏から秋に多くの人が森できのこ狩りを楽しみます。私もスウェーデンの友人エヴァさんのサマーハウスに遊びに行った時に、裏の森に連れて行ってもらってきのこ狩りをしたことがあります。
食用きのこは判断が難しいので、私は素人でも色で見分けがつく黄色いカンタレッラ(あんず茸)だけ摘んでいますが、エヴァさんとご主人のラースさんはいろいろな種類のきのこも摘んでいました。
サマーハウスに戻ってブラシとナイフでひたすらきのこのお掃除(きのこは水洗いしないので)。この時のきのこは美味しかったなあ。
さて、そのエヴァさん、ある8月に生のカンタレッラをこっそり荷物の端に入れてビックリのプレゼントとして送ってくれました。ところが、日本の夏の暑さには耐えられず、包みを開けるとドロドロに溶けていて、別の意味でビックリ。
せっかくだったのですが、正直にエヴァさんに伝えると、今度は乾燥したきのこをあらためて送ってくれました。伝統的なきのこスープ(Svampsoppa/スヴァンプソッパ)のレシピも一緒に。
その時に教わったスープを久しぶりに作ったので、レシピをご紹介します。きのこは1種類でもいいですが、できれば数種類を混ぜるとよりスウェーデンの森風…かな??
スウェーデンのきのこスープ
Svampsoppa
分量 2 人分
材料
- きのこ 150g~200g 数種類を混ぜると良い
- 玉ねぎ ½個
- にんにく 1片
- バター 大さじ1
- 小麦粉 大さじ½
- 水 400cc
- コンソメ 1個
- 生クリーム 100cc
- 白ワインビネガー 小さじ½ または米酢
- 白ワイン 大さじ2と½ または料理酒
- 塩・コショウ 適量
- (あれば)小葱かイタリアンパセリ 適量
作り方
- 飾り用のきのこを少し残し、残りのきのこを粗く刻む。玉ねぎとにんにくをみじん切りにする。飾り用のきのこは薄く切って焼き目が付くまでフライパンで焼く。
- 鍋にバターを熱し、しんなりするまで玉ねぎとにんにくを炒める。きのこを加え中火で5分ほど炒める。小麦粉を振り入れかき混ぜる。水とコンソメを加え、10分くらいコトコトと煮る。
- 生クリームを加え温まったらハンドブレンダーかフードプロセッサーでなめらかにする。(ブレンダーがなければこの手順をスキップする。)白ワインビネガー、白ワイン、塩、コショウで味を調える。
- 器に盛り、飾り用のきのこを乗せ、小口切りの小葱、あるいはみじん切りのイタリアンパセリを振りかける。
動画
ヒント
きのこは数種類を混ぜると良いです。今回は、椎茸、舞茸、平茸、ブラウンマッシュルームの4種類を使いました。
スウェーデンでもフィンランドでもスーパーでパック入りが売られているほど人気のスープです。意外と簡単ですので、北欧の森の味を作ってみてはいかがでしょう?
このスープとパンだけでお腹にたまるご飯になりますよ。