すごく簡単なスウェーデンのブルーベリーパイ Blåbärspaj

パイ、と聞くと生地で包んだ料理を思い浮かべますが、スウェーデンではそぼろ状にした生地を乗せて焼いたお菓子も「paj（パイ）」と呼びます。いわゆるイギリスのアップルクランブルの作り方と同じなのですが、アップルクランブルよりもずっと簡単。アップルクランブルを作ったことのある人なら分かるでしょうが、クランブル生地は冷たいバターと砂糖と小麦粉を捏ねないように手早くパン粉のようにサラサラに作らないといけませんよね？その点スウェーデンのパイ生地はオートミールを使うので捏ねすぎて粘り気が出るのを心配しなくても大丈夫。

10年くらい前にこのパイを教えてくれたのはスウェーデンの友人、エヴァさん。オリジナルレシピはブルーベリー1リットル。1リットルって驚きの量ですよね。この写真はエヴァさんと森にブルーベリー摘みに行ったときのものです。この通り、スウェーデンの森なら1リットルくらいたちまち集まってしまいます。

1リットルは日本ではあまり現実的な量ではないと思います。今回は300gでレシピを作りました。ブルーベリー300gなら日本でも現実的な数字でしょう。また、300gで500cc弱だったので、だいたい半分。

生地の分量は覚えやすいように、またベリーの分量に合わせて応用できるように、分かりやすい割合にしました。ちょっとエヴァさんのレシピより生地の砂糖が多めになったので、その分ベリーにかける砂糖の量を減らしています。

では作ってみましょう！

ところで、Blåbärはブルーベリーの意味なので、具をルバーブに変えるとRabarberpaj（ラバールベールパイ）。ラズベリーに変えると、Hallonspaj（ハッロンパイ）。リンゴにするとÄppelpaj（エップレパイ）。だから何だという感じですが、最近スウェーデン語の勉強を始めたので、楽しくてついつい調べまくってしまいました。

ほんのり温かいうちに食べるのが美味しいです。今回はアイスクリームを添えました。私は砂糖を入れないホイップクリームが一番合うと思うのですが、今朝思い立って作ったので用意がありませんでした。もちろん、そこらへんはお好みですし、それどころか何もかけなくても美味しいですよ。