IKEAに北欧料理を作るのに理想的な大きさのオーブン皿「FÖLJSAM フォーリサム」があったので買ってきました。なんとたったの399円。北欧ではオーブン用の天板いっぱいに作るレシピがしばしばあります。ヨーロッパサイズの天板は30cm×40cm。半分量で作るための20cm×30cmのオーブン用の器が欲しく、機会があれば探していたのですが、なかなか見つかりません。このフォーリサムは24.5cm×24.5cmなので、底面積は20cm×30cmとほぼ同じ。しかも多分ほとんどの日本のオーブンレンジでも使えるサイズです。
便利ですよとお勧めしたいのですが、口コミを見ると割れたとのコメントが少なからずあるので、勧めていいのかどうなのか。とりあえず、うちのは割れていません。
いい大きさの器が手に入ったので、さっそくフィンランドの定番家庭料理、マカロニラーティッコを作りました。マカロニラーティッコとはマカロニとひき肉に卵と牛乳を注ぎ、チーズあるいはパン粉を乗せてオーブンで焼いたグラタンっぽい料理です。19世紀からフィンランドで作られていて、最初はひき肉ではなくじゃが芋が使われ、トッピングのチーズもなかったそうです。1950年代に一般家庭に広がり、今では家庭料理の定番。2010年の調査では2番目に人気の夕食メニューだったとか。
マカロニラーティッコのレシピをアップするのは2回目です。前回は本職ブログのオマケだったのでフィンランドの人に教わった通りのラフな作り方だったこともあり、あらためてネットでレシピを調べました。ただ、100年以上も作られている家庭料理なので、レシピの分量は人によって様々。調べれば調べるほど、どれがいいのか分からなくなったので、結局今までと分量は変えませんでした。その代わりに他のレシピでいいなと思った点を少し取り入れました。例えば、チーズは焼き上がりの最後に乗せるとか。
手順の見直しと共に、前回適当だった調味料の量や作り方の細かいところを今回レシピを書くにあたって確認しながら決めました。前回のが「マカロニラーティッコver. 1.0」とすれば、これは「マカロニラーティッコver. 1.01」くらい。
それでは作り方です。
マカロニラーティッコ
用意するもの
- 20cm×30cmくらいのオーブン用深皿
材料
- ひき肉 400g
- 玉ねぎ 1個
- マカロニ 200g
- 牛乳 500㏄
- 卵 2個
- ピザ用チーズ 適量 50g~70g
- コンソメ 1個
- 塩・コショウ
作り方
- ボウルに卵を割り入れ、牛乳と混ぜて、塩小さじ½、コショウ適量で味付けする。
- 玉ねぎをみじん切りにする。
- フライパンを熱しひき肉を炒める(油はひかない)。ひき肉の色が変わったら玉ねぎを加え、ひき肉がパラパラになり、玉ねぎが柔らかくなるまで炒める。塩小さじ1、コショウ適量、砕いたコンソメ1個で味付けする。
- ひき肉を炒めている間にマカロニを茹でる。パッケージに書かかれている通りに茹でるが、時間は30秒ほど短くしてやや硬めにする。茹で上がったら湯を切っておく。
- オーブン用の深皿にバターを塗り、炒めたひき肉とマカロニを入れて混ぜ合わせる。牛乳と卵の混合液を上から注ぐ。
- 180℃に予熱したオーブンで45分焼く。取り出して上にチーズ適量をかけ、オーブンを200℃に設定してチーズが溶けて色づくまで5分~10分焼く。
- 焼きあがったら10分~15分置き、取り分けてケチャップをかけて食べる。
動画
ヒント
焼きあがってすぐの熱々で食べないのがいかにも北欧です。北欧ではなぜかぬるめの料理が好まれて、熱々をフーフーしながら食べるという事がありません。
世界的なラーメンブームは北欧も例外ではなく、最近あちこちでラーメン店を見るようになりました。熱々を食べない人たちなので、どうやって食べているのか、気になってきた。今度行ったときはそこに注意して食べている人たちを観察してみます。
マカロニラーティッコにはケチャップをかけるのがお決まりなのですが、私はちょっとケチャップが苦手なので、今まではかけずに食べていました。今回は写真を撮る都合でケチャップがけで食べたら、あら美味しいじゃないのよ。そんなわけで皆さんもケチャップと一緒にどうぞ!ケチャップは写真よりもたっぷりかけた方が美味しいです。
実は当初は古いレシピに従ってパン粉にしようかとも考えたのですが、調べたレシピ10のうち、チーズ6、パン粉2、どっちでもいい2。中には牛乳&卵液にチーズ混ぜ込む強者もいて、人類は高カロリーには勝てないのでしょうか。私も高カロリーに勝てなかったので結局チーズにしましたが、次回はパン粉バージョンで作ってみますね。