スウェーデンの定番チョコレート菓子クラッドカーカ。クラッドカーカとはスウェーデン語で『ベタベタケーキ』の意味です。外側はサクッとしているのですが内側は半生状態で、フォンダンショコラにちょっと似ている。
混ぜて焼くだけと工程が簡単なので、スウェーデンでは子供でも作るケーキです。なのですが、案外と思い通りにいかない。うっかりすると火が通りすぎて内側の半生部分が無くなり、薄いブラウニーのようになってしまうからです。
特に私は日本の家庭に合わせて、現地のレシピより小さ目サイズにしているので、数分の違いで中まで固まってしまう。そこで、前回のレシピを見直して誰でも(多分)失敗しないクラッドカーカの作り方を考えました。
最初は中まで火が通らないように温度を下げて焼いてみていたのですが、どうもうまくいかない。そこで今度は逆に温度を高くして一気に表面を固めるようにしたのと、型を小さくして少し厚目にすることで中心まで火が通りにくくしてみると成功。このレシピなら多少焼き過ぎても内側の半生部分は残るハズです。
なお、温度が高いので、表面が焼けすぎないよう、ファンオーブンの場合はファンを切ってくださいね。それでは、レシピをご覧ください。
クラッドカーカ
用意するもの
- 直径15cmの底の取れる型
材料
- 卵 1個
- 砂糖 100g
- 薄力粉 50g
- ココアパウダー 大さじ2
- バター 75g 溶かす
- バニラエッセンス 適量
仕上げに
- 粉砂糖 適量
- ホイップクリームあるいはアイスクリーム 適量
作り方
- 型の内側にバターを塗って、細かいパン粉をはたく。(イタリアンパン粉を使うか、ザルにドライパン粉を入れすりこぎでこすって細かくします。)
- 卵と砂糖を合わせて泡立てで砂糖が溶けるまでしっかり混ぜる。電動泡だて器は使わないこと。
- 薄力粉とココアパウダーを振るって加え、泡立てで混ぜる。
- 溶かしバターとバニラエッセンスを加え、泡立てで混ぜる。
- 用意した型に生地を入れ、200℃に予熱したオーブンの下段で13分から15分焼く。串を刺すと生地が付いてこないけれど、型を振ると中心が揺れるくらいで止める。
- 冷めたら粉砂糖を振りかけ、ホイップクリームかアイスクリームを添える。
動画
ヒント
膨らませるケーキではないので、泡立てずに混ぜるだけにします。空気を生地に含ませないために、先にバターと砂糖と卵を混ぜ合わせるといいと言っている人もいたので、次はそれでやってみようかしら。
バレンタインにもおすすめのチョコレートケーキです。ラズベリーなど季節のフルーツを添えても美味しいです。
ココアはミルクココアでなく、純ココアを使って下さいね。