フィンランドでは夏を別荘、mökki(モッキ)で過ごす人が多いです。モッキでは森でベリーを摘んだり、湖で魚を釣ったり泳いだりして過ごします。別荘というと贅沢なイメージがありますが、電気や水道が通っていない別荘も珍しくなく、日本人がイメージするほど贅沢なものではありません。電気が無くても夜10時くらいまで昼間のように明るいので電灯いらずなのですよね。そんな電気の通っていないモッキでも作れるオーブンを使わない夏のタルトをご紹介します。
このタルトについて調べると特に正式な名前があるわけではありませんでした。そして、レシピも様々。とはいえ、いくつかのレシピを見比べると、フィリングには生クリームとフレッシュチーズ(クワルク、マスカルポーネ、クリームチーズなど)を混ぜ合わせるのは共通。ただフレッシュチーズは日本では高価だし手に入りにくいので、ヨーグルトを水切りしたもので代用することにしました。
また、土台はフィンランドのドミノというクッキーを使うのですが、これはほとんどオレオと同じ。なのでオレオにしましたが、クリームを挟んだチョコレートクッキーならオレオでなくても何でもいいです。
焼かないイチゴタルト
材料
土台
- オレオクッキー 130g
- バター 30g
フィリング
- 生クリーム 100cc
- ヨーグルト 300g
- 粉砂糖 大さじ4
- レモンの皮すりおろし ½個分
- レモン汁 小さじ1
トッピング
- いちご適量
作り方
- ヨーグルトを一晩水切りして半分の150gにする。
- オレオクッキーをフードプロセッサーか麺棒で細かくして、溶かしバターを加えて混ぜて土台の生地を作る。生地を型にしっかり押し付けて広げる。
- 生クリームを9分立てする。ヨーグルト、粉砂糖、レモンの皮のすりおろし、レモン汁を加え混ぜる。型に流し入れて3時間以上冷やす。しっかり冷えて、土台がしっとりとしていたら、上にスライスしたイチゴを乗せる。
動画
ヒント
日本で手に入りやすいイチゴを使いましたが、もちろんどんなベリーでも大丈夫。フィンランドなら森で摘んだブルーベリーを使うのでしょうね。ミントを乗せれば彩りになるし、風味も合いそう。次はそうしてみよう。
このレシピはオーブンをあまり使いたくない日本の猛暑にも最適と思います。
サイズは日本の家庭に合わせて小さくしましたが、単純に掛け算をすればどんな大きさの型でも応用できます。お試しくださいね。