スウェーデンとフィンランドでガソリンスタンドやコンビニで売っている定番のパン菓子と言えばシナモンロールなのですが、ノルウェーではそれがカルダモン入りの丸パンになります。プレーンはもちろん、レーズン入りのカルダモンパンも同じくらいノルウェー人たちに愛されている味です。
これは2012年にノルウェーの空港のキオスクで撮った写真です。この当時でレーズンパンが3個29クローネ(今日のレートで360円くらい)。物価の高いノルウェーにすれば随分とリーズナブルで、いかにレーズンパンがポピュラーなのか分かります。
1個のサイズは大きく手のひらくらい。でも、写真をよく見ると一個一個の大きさにかなりばらつきがあるような…?
7月に思い立って半年前倒しでスウェーデンのクリスマスパン「ルッセカット」を作ったときに残ったレーズンがずっと冷蔵庫に入っているのが気になっていました。
いくら日持ちするとはいえ、そろそろ何かに使わないとなあと考えた時に頭に浮かんだのがこのレーズンパン。ちょうどパンが切れていたので作ってみました。
参考にしたレシピは粉を1キロ使っていたのを、4分の1の250gに。また、1個の大きさも小さめの日本の家庭サイズに変更しました。柔らかいパンにしたかったので、生地には全卵でなく卵黄のみを使い、残った卵白はつや出しに使いました。
ノルウェーのカルダモン入りレーズンパン
材料
- レーズン 50g+アップルジュース25cc 前日から漬けておく
- 牛乳 150cc
- バター 40g 溶かす
- ドライイースト 5g
- 砂糖 40g
- 塩 4g
- カルダモンパウダー 小さじ1
- 強力粉 250g
- 卵 1個 卵黄と卵白に分ける
作り方
- レーズンは前日からアップルジュースに漬けておく。
- 牛乳を40℃くらいに温め、溶かしバター、イーストを加えてかき混ぜる。
- 砂糖、塩、カルダモンパウダー、卵黄を加えてかき混ぜる。
- 強力粉を3回くらいに分けて加えかき混ぜる。
- 台の上に生地をあけ、15分くらい捏ねる。最初はベタベタしますが捏ねているうちにまとまってきます。
- 生地をボウルに入れラップでカバーをして45分から1時間、2倍くらいになるまで発酵させる。
- 発酵した生地を広げ水気を切ったレーズンを乗せて、優しく何度も折りたたみながら混ぜ込む。レーズンが潰れるので力は入れない。
- 生地を8等分してレーズンを内側に入れ込むように丸める。手のひらをカップのような形にして力を入れずに優しく丸めながら成形する。
- クッキングシートを敷いた天板に間隔をあけて並べる。乾いた布をかぶせて30分から45分、2倍くらいになるまで発酵させる。
- 発酵したら表面につや出しのための卵白を塗る。
- 200℃に予熱したオーブンで15分から20分焼く。焼きあがったらラックに乗せ、冷めるまで布をかぶせておく。
動画
ヒント
朝食やおやつにどうぞ。
半分に切ってバターを塗るのがお勧めの食べ方。甘いレーズンとしょっぱいバターの合うことよ!
ちょっと涼しくなったと思ったら、今日はまた猛暑。発酵はエアコンをつけていない部屋の室温で出来ました。これから秋になって気温が下がったら、オーブンの発酵モードがある方はそちらを利用するのをお勧めします。
今回初めて卵白をつや出しに使いましたが、想像していたよりもいい色が出ました。実は卵を入れると時間が経つと硬くなるので最近は入れないようにしているのですが、次からは卵黄だけ入れて、卵白でつや出しに使ってみようと思います(卵白がパンを硬くする)。
北欧のガソリンスタンドにはコンビニやカフェスペースがあったり、大きなところだとレストランがあって、日本でいうサービスエリア的な感じです。