前回ご紹介したフィンランドの夏の定番スープ『ケサケイット』のレシピを考える際に、フィンランドのレシピを検索していると、多くの場合が「ライ麦パンとどうぞ」と結ばれていました。そういえばデンマークとスウェーデンのライ麦パンは作ったけれど、フィンランドのライ麦パンは試したことはないです。
とはいえ、サワードゥを使う本格的なフィンランドのライ麦パンは敷居が高いし、明日スープを作りたいのに時間的に無理。何か簡単なのないかねと『Finnish rye bread』と英語で検索すると、アメリカのレシピサイト(日本のクックパッドのようなもの)で『フィンランドのクイックライ麦平焼きパン「リエスカ」』として天板全体に生地を広げて焼くレシピが見つかりました。
リエスカとはフィンランド語で平焼きパンを指す言葉です。じゃが芋が入ったぺルナリエスカを以前このサイトで作りました。
そのレシピサイトには10点くらいリエスカのレシピがあり、材料や分量に多少の違いがある程度で、ほとんど同じでした。試しにフィンランド語でリエスカのレシピを探したら(ありがとうGoogle翻訳!)似ているレシピは見つかるも、天板全体に広げて焼くレシピはあまり多くはありませんでした(無いことも無い)。アメリカ版レシピの一つに『フィンランド系アメリカ人のリエスカ』のタイトルのもあったので、もしかしたらフィンランド移民の子孫たちによりアメリカに広がったのかも知れません。聖ウルホの日のスープのように。
ちなみにフィンランドのリエスカには大麦粉が使われるケースが多かったのですが、アメリカ版は入手のしやすさのためか、小麦粉を使います(フィンランドは寒冷地のため小麦が育ちにくい)。これもいつの間にか変化した点かも知れない。まあ、このレシピがどこから来たのか分からないのですが、フィンランドのリエスカをベースにしているのは確実だし、簡単で美味しかったので良いでしょう。
オリジナルレシピはカップで計量だったので、重量に置き換えました。またオリジナルレシピのバターミルクの代用として牛乳に酢を混ぜています。フィンランドのレシピではPiimä(ピーマ)を使っていたので、無糖の飲むヨーグルトでも出来る気もしますが、やっていないので結果がどうなるのか分からないです。
リエスカ
用意するもの
- 25cm×30cmくらいのオーブン用天板
材料
- 牛乳 260cc
- 酢 大さじ1.5
- オートミール 50g
- ライ麦粉(中挽き~粗挽き) 110g
- 強力粉 130g
- ベーキングパウダー 小さじ2
- 重曹(料理用) 小さじ½
- 塩 小さじ1
- 砂糖 20g
- バター 55g 室温で柔らかくしておく
作り方
- 牛乳と酢を混ぜて10分くらい置く。
- ボウルにオートミール、ライ麦粉、強力粉、ベーキングパウダー、重曹、塩、砂糖を混ぜ、(1)の<牛乳+酢>を注ぎ混ぜる。
- ある程度混ざったらバターを混ぜる。ベタベタした生地です。
- 天板にクッキングシートを敷き、生地を全体に広げる。
- 220℃に予熱したオーブンで20分焼く。焼きあがったら網に乗せて冷ます。
- 冷めたら適当な大きさに切り分ける。
動画
ヒント
茹でた新じゃがとアクアビットジャパンの新作トマト味のニシン酢漬けで頂きました。
甘い具でも美味しいです。
これはクリームチーズと頂きものの佐藤錦のさくらんぼジャム。このジャムの果実感がすごくて美味しい!
さくらんぼジャムは飼い猫のインスタグラムで知り合ったレイカさんの手作りです。美しい三毛猫の璃寛さんと美味しそうな果物が堪能できるレイカさんのインスタグラムはこちら→https://www.instagram.com/reika_catlover/
ちなみにマニアには堪らないうちの飼い猫のインスタグラムはこちら→https://www.instagram.com/fukuya_22neko/
ではでは。
北米と英国では1カップの量が違うから英語レシピにはどこの国かと書いておいて欲しいといつも思います。