さて、先週アップした、アイルランドのソーダブレッドが今までのどのレシピよりもアクセスが多く、本当にありがとうございました。ただね、こうも思いました、
アイルランドやんか!
って。
とはいえ、できれば時間をかけずにパンを作りたい人が沢山いるんだと、気が付くきっかけになりました。そんな人たちの重い腰を上げてもらえる(かも知れない)クイックブレッドの要領で作る北欧のシナモンロールの紹介です。大切なことだからもう一度言います。
今回は北欧です。
そこはかとなく、なんちゃって北欧料理の香りがするのですが、あにはからんやスウェーデン語で「snabba kanelbullar(クイックシナモンロール)」や「utan jäst kanelbullar(イーストなしシナモンロール)」で検索するといくつものレシピが出てきます。スウェーデン人だって簡単にシナモンロールを作りたい。
ただ、どのレシピも20個から30個のスウェーデンサイズで、そのくせ「その日のうちに食べないと硬くなる」と過酷な条件を突き付けてきます。そこで私は考えた、6個の食べきり分量に(倒置法)。
材料さえあれば、30分でできてしまいます。その材料にカルダモンは必須です。だってそれがなかったら北欧じゃないから、それだけは準備してください。ただ、やはり北欧の特徴である上にかけるパールシュガーは日本では入手困難です。これについては最後に書きますね。
では作ってみましょう。
クイック北欧シナモンロール
材料
生地
- 有塩バター 25g 溶かす
- 砂糖 15g
- 粗挽きカルダモン 小さじ½
- 牛乳 80cc
- 薄力粉 130g
- ベーキングパウダー 小さじ1
フィリング
- 有塩バター 15g 室温で柔らかくする
- シナモンパウダー 小さじ1
- 砂糖 10g
トッピング用
- 溶き卵 適量
- パールシュガー 適量
作り方
- ボウルに牛乳と溶かしバターを入れ、木べらで混ぜ合わせる。
- 砂糖、カルダモン、薄力粉の1/3くらいを加えて混ぜ合わせる。
- 残りの薄力粉とベーキングパウダーを加え全体がまとまるまで木べらで混ぜ合わせる。ボウルの外側から内側にまとめるように混ぜ合わせ、捏ねないように気を付けて下さい。
- カバーをして10分くらい休ませる。
- 台に打ち粉をして、生地を幅18cm×長さ35cmくらいにのばす。
- フィリングの材料を混ぜたペーストを全体に塗る。奥の端の1cmくらいを塗り残す。
- 手前の端からくるくると巻く。ゆるくならないようにしっかりと巻くこと。巻き終わりを指でつまんで留める。
- 3cm幅で6等分に切る。切った面を上にクッキングシートを敷いた天板に並べ、手のひらで高さ2cmくらいに優しく押しつぶす。
- 溶き卵を塗り、パールシュガーを振りかける。なければグラニュー糖やスライスアーモンドでも良い。
- 200℃に予熱したオーブンで13分から15分焼く。焼きあがったらラックの上で冷ます。
動画
ヒント
グルテンが出てしまうとベーキングパウダーの力では膨らまないので、絶対に捏ねないこと。また、強力粉ではなくグルテンの弱い薄力粉を使って膨らみやすくしています。グルテンが弱いので生地の伸びはあまりありません。この渦巻き型以外の形は作りづらいと思います。
食感はイーストを使ったシナモンロールよりもややケーキより。でも言われてみないとパンとしか思えない出来上がりです。それに北欧のシナモンロールはパンというよりお菓子のポジションなので、全然問題なし。これなら気軽に作っていただけるんじゃないかしら。
ところで、パールシュガー。日本で手に入るのはベルギーワッフル用の粒の大きなタイプです。北欧の粒の小さいタイプはニブシュガーの名前で、業務用なら手に入りますが、1袋が1キロ…。ここは割り切って腐るもんでなしと1キロ買うか…違う、粒の大きなタイプを使うのがいいでしょう。
あるいはグラニュー糖やスライスアーモンドでもいいし、もうなんだったら何もかけなくてもいいです。カルダモンさえ入っていれば北欧のシナモンロールと思って、そこらへんは気楽にどうぞ。
残った卵は卵焼きに